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山口大学常盤キャンパスで”オープンデータアカデミー2024”を開催しました
2024年2月10日
2024年2月10日(土)14:00~16:00に、中学生を対象とした”オープンデータアカデミー2024”を山口大学常盤キャンパスで開催しました。
講習会では、長井正彦センター長が講師を務め、山口県内から集まった6名の中学生を対象にオープンデータや衛星データ、その利活用事例について説明がありました。
また、CELESTARKのサービスを利用した演習では、地球を周回する衛星を探したり国際宇宙ステーション(ISS)がいつ見られるかを調べたりしました。GoogleEarthを使った演習では、土砂災害警戒区域のオープンデータを読み込み、自分達の家や学校の周辺にある危険な場所探しをしました。
【開催日時】
2024年2月10日(土) 14:00~16:00
【会場】
常盤キャンパス D棟4階演習室
山口大学常盤キャンパスで”宇宙教育×成長産業推進セミナー”を開催しました
2024年1月27日
2024年1月27日(土)13:00~15:45に、山口大学常盤キャンパスで” 宇宙教育×成長産業推進セミナー”を開催しました。
セミナーでは、宇宙業界の第一線で活躍される、長井正彦センター長(山口大学応用衛星リモートセンシング研究センター)、畑田康二郎氏(将来宇宙輸送システム株式会社)、福与孝良氏(株式会社アークエッジ・スペース)、長井裕美子氏(株式会社New Dpace Intelligence)の4名を講師としてお招きし、「急成長する宇宙スタートアップの今」をテーマにご講演頂きました。
また、講演後には会場から挙がる多数の質問に対して、4名の講師の方々から最先端の宇宙技術や宇宙ビジネスについての解説がありました。
おかげさまで、県内外から100名を超える来場者があり、セミナーは大盛況となりました。
会場に足を運んでくださった皆様には感謝申し上げます。
【開催日時】
2024年1月27日(土) 13:00~15:45
【会場】
常盤キャンパス D棟講義室D11
山口大学-ウダヤナ大学共催で” 7th SYMPOSIUM Human Resource Development and Space Data Utilization for Disaster”を開催しました
2024年1月11日
2024年1月11日(木)14:00~17:00(JST)に、山口大学-ウダヤナ大学共催で”7th SYMPOSIUM Human Resource Development and Space Data Utilization for Disaster”をハイブリッド形式で開催しました。
本シンポジウムでは”Human Resource Development and Space Data Utilization for Disaster”をテーマに8件のご発表がり、山口大学からは長井正彦センター長、今岡啓治准教授、和田里花特命助教、江口毅助教の4名が登壇されました。
山口大学とウダヤナ大学から約50名の参加がありました。
ご参加頂きました皆様には感謝申し上げます。
【開催日時】
2024年1月11日(木) 14:00~17:00(JST)
【会場】
ハイブリッド形式 ※日本からはオンライン形式のみで実施
Dr. Stefano Vignudelliをゲストスピーカとした講演” Coastal Sea level monitoring using satellite radar altimetry: a decade of progress and beyond”を開催しました
2023年11月6日
2023年11月6日(月)16:00~17:30に、常盤キャンパス総合研究棟8階816(ラウンジ)にてDr. Stefano Vignudelliをゲストスピーカとした講演” Coastal Sea level monitoring using satellite radar altimetry: a decade of progress and beyond”を開催しました。
Dr. Stefanoは、イタリアのThe National Research Council(CNR)の上席研究員で、海面高度計を用いた海岸や内陸の海洋観測に関する研究を25年以上行ってきました。欧州宇宙機関(ESA)のSentinel-3シリーズのアルゴリズム開発の主要メンバーの一人で、近年では、Coastal Altimetry Workshopsの主催者、 “Coastal Altimetry(Springer Book)“の共同編集者として国際的に著名な研究者の一人でもあります。
当日は、レーダ高度計を用いた海面高度モニタリングの歴史と沿岸モニタリグの近況状況、衛星計測から全球レベルでの海面上昇等についてご講演頂きました。
講演会には教員を含めて約20名の方が参加され、講演会後にはDr. Stefanoと活発な意見交換が行われました。
ご来場頂きました皆様には感謝申し上げます。
【開催日時】
2023年11月6日(月) 16:00~17:30
【会場】
常盤キャンパス 総合研究棟8F 816(ラウンジ) ※対面形式のみ
JSTさくらサイエンスプログラム「リモートセンシングと人工知能による先端情報処理技術に関する学習と体験」が実施されました
2023年10月10日
2023年10月8日から10月14日に「リモートセンシングと人工知能による先端情報処理技術に関する学習と体験」(実施主担当者:大学院創成科学研究科 山口真悟教授)が実施されました。本プログラムは、JST国際青少年サイエンス交流事業 さくらサイエンスプログラムの支援を受け、マレーシアのUniversiti Tun Hussein Onn Malaysia (UTHM)の教員1名と学生4名が参加された研究交流会です。
10月10日は、JAXAの西日本衛星防災利用研究センターの展示の見学のほか、本センター所属の佐村俊和准教授により、本センター、JAXAおよび衛星リモートセンシング技術に関する紹介が行われました。
また、最後には、長井センター長を交えての交流が行われました。
【開催日】
2023年10月10日(火)
【開催場所】
常盤キャンパス 総合研究棟8F 816(ラウンジ)
JSTさくらサイエンスプログラム「リモートセンシングと人工知能による先端情報処理技術に関する学習と体験」が実施されました
2023年3月11日
2023年3月5日から3月11日にJSTさくらサイエンスプログラム「リモートセンシングと人工知能による先端情報処理技術に関する学習と体験」が実施されました。
本プログラムは、JST国際青少年サイエンス交流事業(さくらサイエンスプログラム)の支援を受け、部局間国際交流協定を締結しているマレーシア国立マレーシアプトラ大学(UPM)の教員1名と学生2名が参加した研究交流会です。
3月7日、本センター所属の佐村俊和准教授により、本センターの見学やJAXAや衛星リモートセンシング技術に関する紹介が行われました。
【開催期間】
2023年3月5日(日曜日)から11日(土曜日)まで
“ONLINE SYMPOSIUM -EARTH OBSERVATIONS FOR DISASTER PREVENTION- “を開催しました
2023年3月3日
2023年3月3日、山口大学はイギリス ロンドン大学(UCL)と共催で“ONLINE SYMPOSIUM -EARTH OBSERVATIONS FOR DISASTER PREVENTION- “を開催しました。
シンポジウムでは、大澤高浩副センター長が司会を務められ、防災や自然環境分野における7名の専門家から最新の研究について講演が行われました。本センターからは、鈴木賢士教授、今岡啓治准教授、江口毅助教が登壇され、自然環境分野や防災分野における衛星データの利活用に関する研究発表がありました。
【開催期間】
2023年3月3日(金曜日)18:00から20:00(JST)まで
9:00から11:00(UK)まで
【開催場所】
Zoom
イギリス ロンドン大学から表敬訪問がありました
2023年3月2日
2023年3月2日から3日、イギリス ロンドン大学よりProf. David Alexanderが本学を表敬訪問されました。
2日には、山口大学地域防災・減災センターと山口大学グローカル環境・防災学研究会主催の“The 4th International Seminar on Disaster Prevention and Environment “が開催され、Prof. David Alexanderよりコロナ禍における災害リスクマネジメントや防災・減災に関する講演が行われました。
3日には、吉田キャンパスにてロンドン大学と山口大学間の研究交流や学生交流についての協議が行われ、本学からは上西研理事(学術研究担当)、石井由理副学長(国際連携担当)、大澤高浩副センター長、江口毅助教が出席しました。また、本センターにて、長井正彦センター長、大澤高浩副センター長、江口毅助教を交えて、両大学における活動や今後の提携について情報・意見交換が行われました。
【セミナー詳細】
日時:2023年3月2日(木曜日)14:30から16:00
場所:山口大学工学部D21教室+ Zoomウェビナー
講演者:David Alexander Professor of Emergency Planning and Management, UCL
題目:Managing Today's Complex Crises: Lessons From the Past
オープンデータアカデミー2023を開催しました
2023年2月26日
2023年2月26日、本センターは宇部市教育委員会と共催で、「オープンデータアカデミー2023」を開催しました。
講座では、長井正彦センター長が講師を務め、山口県内から集まった15名の中学生を対象に衛星データやオープンデータについての説明がありました。
CELESTARKのサービスを利用した演習では、地球を周回する衛星を探したり国際宇宙ステーション(ISS)がいつ見られるかを調べたりしました。また、GoogleEarthを使った演習では、土砂災害警戒区域のオープンデータを読み込み、自分達の家や中学校の周辺にある危険箇所を確認しました。
【講座詳細】
日時:2023年2月26日(日曜日)10:00から12:00まで
場所:山口大学工学部 D講義棟4F 情報処理実習室 (宇部市常盤台二丁目16番1号)
参加者:山口県内の中学生(15名)
講座内容:オープンデータとは、衛星データとは、CELESTARK・GoogleEarthを使った演習
“6th ONLINE SYMPOSIUM –HUMAN RESORCE DEVELOPMENT AND SPACE DATAUTILIZATION FOR DISASTER- “を開催しました
2023年1月27日
2023年1月27日、山口大学とインドネシア ウダヤナ大学は、防災科学研究所(NIED)、インドネシア気象気候地球物理庁(BMKG)、インドネシア ヌガラ大学と共催で“6th ONLINE SYMPOSIUM –HUMAN RESORCE DEVELOPMENT AND SPACE DATAUTILIZATION FOR DISASTER- “を開催しました。
シンポジウムでは、防災や宇宙技術分野における6名の専門家から最新の研究や実証事例についての講演が行われました。本センターからは、江口毅助教が登壇され、災害発生時の衛星データの利活用に関する研究発表がありました。また、シンポジウムには長井正彦センター長と大澤高浩副センター長が出席され、開会・閉会の挨拶を述べられました。
【開催期間】
2023年1月27日(金曜日)14:00から16:00(JST)まで
13:00から15:00(WITA)まで
【開催場所】
Zoom
宇宙飛行士の毛利衛さんをお迎えして宇宙教育×成長産業推進セミナーを開催しました
2023年1月22日
2023年1月22日、本センターは、宇部市宇宙教育推進協議会及び宇部市成長産業推進協議会と共催で「宇宙教育×成長産業推進セミナー」を開催しました。セミナーには宇宙飛行士の毛利衛さんをお招きし、「宇宙の地球人としての私達」という題目でご講演頂きました。
セミナー後半では、長井正彦センター長をモデレーターとしたトークセッションを開催しました。トークセッションには。工学部循環環境工学科4年の仙波侑也さんと馬場海帆さんが登壇し、大学での研究や宇宙ビジネスの考え方、地球環境問題について毛利さんと活発な意見交換を行いました。
【開催期間】
2023年1月22日(日曜日)13:00から15:30まで
【開催場所】
宇部市渡辺翁記念会館
宇部図書館にて宇部市宇宙教育推進協議会主催の【宇宙教育パネル展2022】が開催されました
2022年12月17日
宇部市立図書館の展示室で、宇部市と連携して衛星データの利活用などに関する【宇宙教育パネル展2022】を実施しました。
多くの方にお越し頂き、ありがとうございました。
【開催期間】
2022年12月17日(土曜日)から2023年1月11日(水曜日)まで
【開催場所】
宇部市立図書館 展示室(1F)
宇部市琴芝町一丁目1番33号
ジャワ島@インドネシアで発生した地震について緊急解析を実施しました
2022年11月22日
このたびの地震災害により被災された皆様に心から見舞い申し上げます。
2022年11月21日に発生したジャワ島@インドネシアの地震について、翌日22日、本センターではALOS-2データを用いた緊急解析を実施しました。
解析したインフラ被害の推定域の情報(画像中の赤色のエリアは被害を受けた可能性が高いことを示す)は、センチネルアジアを通じてインドネシア国家研究イノベーション庁(Badan Riset dan Inovasi Nasional:BRIN)や国家防災庁(Badan Nasional Penanggulangan Bencana:BNPB)、ASEAN防災人道支援調整センター(ASEAN Coordinating Centre for Humanitarian Assistance on Disaster Management:AHA Center)に提供され、被害状況の把握に活用されました。
タイのシーナカリンウィロート大学から表敬訪問がありました
2022年09月12日
2022年9月12日に本学の国際交流協定校であるタイのシーナカリンウィロート大学から、チョムチャノック学科長ほか7名が本学を表敬訪問されました。シーナカリンウィロート大学と本センターはリモートセンシングやGIS(地理情報システム)の分野で提携を希望しており、今後の提携について協議が行われました。
本学からは上西研理事(学術研究担当)、石井由理副学長(国際連携担当)、長井正彦教授(応用衛星リモートセンシング研究センター長)が出席し、両大学間の研究交流や学生交流について意見交換が行われました。
山口大学-エジンバラ大学共催のオンラインシンポジウムが開催されました
2022年03月04日
2022年3月4日に山口大学-エジンバラ大学共催のオンラインシンポジウム「Applications of Remote sensing in Environmental Sciences Forest, Settlement, and Coastal in Tropic Area」が開催され、日本や英国、米国、東ティモール、インドネシア、タンザニア、アンゴラから計73名の参加がありました。
シンポジウムでは、リモートセンシングや森林、地盤沈下などをテーマとして、エジンバラ大学からIain Woodhouse教授、Casey Ryan講師、Sam Bowers講師の3名、山口大学から島田政信教授(客員教授)、田中佐教授(客員教授)、大澤高治教授、山本准教授の4名による研究発表が行われ、活発な議論が行われました。
JSTさくらサイエンスプログラム「リモートセンシングと人工知能による先端情報処理技術に関する学習と体験」が実施されました
2022年02月17日-3月3日
2022年2月17日から3月3日にJSTさくらサイエンスプログラム「リモートセンシングと人工知能による先端情報処理技術に関する学習と体験」が実施されました。本プログラムは、JST国際青少年サイエンス交流事業(さくらサイエンスプログラム)の支援を受け、部局間国際交流協定を締結しているマレーシア・トン・フセイン・オン大学(UTHM)の学部生・大学院生6名が参加したオンライン研究交流会です。衛星リモートセンシング技術と人工知能技術についてAIデバイス開発キットを用いて学習・体験するとともに、それらの技術がどのように応用できるかを共に考える機会を提供することを目的に実施されました。
2月17日、さくらサイエンスプログラムや両大学の紹介、参加者全員の自己紹介が行われた後、JAXAと本センター所属の佐村俊和准教授から、JAXAや衛星リモートセンシング技術に関する講演がありました。
詳しくは以下のHPをご参照ください
オープンデータアカデミー2022 参加者募集
2022年02月20日
本センターが共催し、センター長の長井教授が講師を務める「オープンデータアカデミー」(主催:宇部市宇宙教育推進協議会)が下記の内容で開催されます。
日時: 2022年2月20日(日) 10時〜12時 (受付9時30分〜)
会場:山口大学工学部 D講義棟4F 情報処理実習室 (宇部市常盤台二丁目16番1号)
対象者:中学生
定員:20名(先着順)
参加料:無料
持ち物:筆記用具、ノートなど
※パソコンは大学の設備を使用します。
スケジュール:
1. オープンデータ、宇宙データって何?
2. Google Earth Proを使ってみよう!
3. 衛星画像を使って世界旅行に出かけよう!
4. みんなのまちのポツンと一軒家を探そう!
申込:https://s-kantan.jp/ube-u/ (うべ電子申請サービス)
手続き名:「オープンデータアカデミー2022」
参加者氏名・学校名・学年・保護者氏名・住所・電話番号を明記の上、うべ電子申請サービスまたは、電話かFAXでお申し込みください。
申込期限:2022年2月15日(火曜日)
申込・問い合わせ:宇部市教育委員会事務局 コミュニティスクール推進課
〒755-0027 宇部市港町一丁目11番30号
電話:0836-37-2780
詳しくは以下のHPをご参照ください
JSTさくらサイエンスプログラム「リモートセンシングと人工知能による先端情報処理技術に関する学習と体験」が実施されました
2022年02月17日-3月3日
2022年2月17日から3月3日にJSTさくらサイエンスプログラム「リモートセンシングと人工知能による先端情報処理技術に関する学習と体験」が実施されました。本プログラムは、JST国際青少年サイエンス交流事業(さくらサイエンスプログラム)の支援を受け、部局間国際交流協定を締結しているマレーシア・トン・フセイン・オン大学(UTHM)の学部生・大学院生6名が参加したオンライン研究交流会です。衛星リモートセンシング技術と人工知能技術についてAIデバイス開発キットを用いて学習・体験するとともに、それらの技術がどのように応用できるかを共に考える機会を提供することを目的に実施されました。
2月17日、さくらサイエンスプログラムや両大学の紹介、参加者全員の自己紹介が行われた後、JAXAと本センター所属の佐村俊和准教授から、JAXAや衛星リモートセンシング技術に関する講演がありました。
詳しくは以下のHPをご参照ください
山口大学-ウダヤナ大学共催のオンラインシンポジウム
2021年01月25日
ウダヤナ大学との共催で、Zoomによるオンラインシンポジウム「Human Resource Development and Space Data Utilization for Disaster」が2022年1月25日に行われました。本センターの副センター長である大澤高浩教授が司会を務め、センター長の長井正彦教授が開会の挨拶を行いました。
日本からは、アジア防災センター、防災科学研究所、インドネシアからは、ウダヤナ大学、気象気候地球物理庁、インドネシア海洋観測研究所の方に発表して頂きました。
シンポジウムには70名の方にご参加頂き、災害のための宇宙データ利用や人材育成に関する活発な議論が行われました。
宇宙教育パネル展2021@宇部図書館
2021年12月17日
宇部図書館1階の展示コーナーにて、宇部市宇宙教育推進協議会主催の第3回目の【宇宙教育パネル展2021】が下記の通り開催されています。
【開催期間】
2021年12月18日(土曜日)から2021年12月26日(日曜日)まで
2022年1月4日(火曜日)から2022年1月7日(金曜日)まで
【開催時間】
午前9時 から 午後6時 まで
令和4年1月7日(金曜日)は15時まで
【開催場所】
宇部市立図書館 展示室(1F)
宇部市琴芝町一丁目1番33号
応用衛星リモートセンシング研究センター(YUCARS)、佐村俊和研究室の研究紹介パネルの他に
今回のパネル展では、宇宙教育推進協議会とYUCARSが活動してきた宇宙教育(宇宙教育セミナー、オープンデータアカデミー、JAXAコズミックカレッジ、NASA Space Apps)についてのパネルもあります!
小さなお子様から大人まで、老若男女楽しめる展示となっています。
特に小さな子様用に、塗り絵コーナーや、お家で簡単に作れるロケットの作り方を配布しています。
皆様、是非お出かけください。
第5回宇宙教育セミナーの参加者募集
2021年10月03日
今年もYUCARS共催で、宇宙教育セミナーが開催されます!
今年は、宇宙ビジネスのトップランナーである中村友哉さん(株式会社アクセルスペース/CEO)と岡島礼奈さん(株式会社ALE/CEO)のお二人に最先端の宇宙技術、宇宙ビジネスについて分かりやすく説明して頂きます。
講義の後は、当センターの長井センター長がモデレータとして登壇し、篠﨑佳二宇部市長もお迎えして4人で宇宙技術が世界を変える~想像した未来は自分の手で創る~というテーマでトークセッションが行われます。
日時:
令和3年10月3日(日曜日)13時~15時30分 開場12時30分
会場:
宇部市文化会館 3階 文化ホール(宇部市朝日町8番1号)
内容:
宇宙技術が世界を変える ~想像した未来は自分の手で創る~
超小型衛星コンステレーションが切り拓く宇宙利用の未来
講師: 中村 友哉 氏
(株式会社アクセルスペース 代表取締役CEO)
科学を社会につなぎ宇宙を文化圏に ~人工流れ星への挑戦~
講師: 岡島 礼奈 氏
(株式会社ALE 代表取締役社長CEO)
トークセッション:
篠﨑佳二宇部市長、中村友哉氏、岡島礼奈氏
モデレータ/長井正彦YUCARSセンター長
定員:
先着150人
参加費:
無料
主催:宇部市宇宙教育推進協議会
共催:宇部市教育委員会、山口大学応用衛星リモートセンシング研究センター
後援:山口県教育委員会
申込受付期間:
令和3年9月30日(木曜日)まで
申込方法:
うべ電子申請サービスまたは、FAXでお申し込みください。
お問い合わせ:
宇部市教育委員会事務局コミュニティスクール推進課コミュニティスクール推進係
電話 0836-37-2780
FAX(0836-22-6071)では、宇宙教育セミナー申し込みの旨と、参加者の(氏名・フリガナ・郵便番号・住所・年齢・電話番号)を、複数名参加希望の場合、全員の情報をご記入ください。
※申し込み時に定員超過の場合のみご連絡しますので、連絡がない場合は直接会場にお越しください。
※講演において手話または介助などの支援が必要な人は、申込時にお知らせください。
多くの方のご参加をお待ちしています!
「ススメ!工学部」に長井センター長が出演しました
2021年8月19日
FMきらら(80.4MHz)で毎月第1・3木曜日 19時~19時55分に絶賛放送中の「ススメ!工学部」【MC:直本奈緒美さん(FMきらら)、瀧本紘一教授(工学部)】に
センター長の長井教授と和田里 花(博士後期課程環境共生系専攻3年)さんが出演し、研究活動について話をしました。
FMきららのHPから視聴可能です。
(放送を視聴頂くにはWindows Medeia Playerもしくは、それ以外のmp3再生可能なソフトウェアが必要です)
是非ご視聴ください。
2021年8月豪雨災害の災害対応
2021年8月17日
このたびの豪雨災害により被災された皆様に心から見舞い申し上げます。
YUCARSは、豪雨が起きた時に衛星データを使用し被災箇所の解析を行っております。
今回の豪雨では、長井センター長が国際災害チャーターのPM(プロジェクトマネージャー)となり、センターでも解析の協力を致しました。
今回の豪雨災害では、SIP2(内閣府:戦略的イノベーションン創造プログラム)において解析を実施し、防災科研を通して佐賀県へのデータ提供を行いました。
広島県三次市のHPで当センターの研究に関するプレスリリースが公開されました
2021年5月25日
YUCARSが松田鉄工所(山口県周南市)と中電技術コンサルタント(広島市)と協力し行っている衛星マーカーの開発に関する研究の実証実験フィールドとして協力して頂いている広島県三次市のHPにプレスリリースとして資料が公開されています。
この研究は、SAR衛星を使って災害危険地点等の動きをモニタリングするための衛星マーカーの開発を行っており、その実験実証フィールドに広島県三次市布野町の市道戸河内61号線の斜面をお借りして、SAR衛星を使って斜面の動きをモニタリングするための衛星マーカーを斜面に2箇所設置し、衛星の計測精度を検証するための伸縮計を設置した実証実験を行っています。
コーナーリフレクターを設置しました
三次市布野町にある市道戸河内61号線の斜面に設置させて頂きました
衛星データ校正サイトを設置しました
2021年3月27日
膨大な量の衛星画像を統合して解析するためには、衛星のデータの歪みやノイズを補正し、活用できるようにする必要があります。
そこで、YUCARSではデータの補正(キャリブレーション)や解析に関する研究を進めており、宇部市の協力の元、人工衛星から観測されたデータを補正する地上設備である「衛星データ校正サイト」としてミラーアレイとコーナーリフレクターを常盤公園に設置しました。
ミラーアレイは、4メートル四方の土台に直径35cmのアクリル板の鏡が25個並んでいます。(株)アクセルスペース、防災科学研究所、アジア防災センターと共同で、ミラーアレイより衛星データを補正する研究を行っています。
*本研究は、文部科学省宇宙航空科学技術推進委託費の支援を受けています。
特に、先日、連携協定を結んだ(株)アクセルスペースが保有する5機の小型衛星が観測・撮影した画像をこのミラーアレイを使って補正をする予定でいます。
コーナーリフレクターは、JAXAの大地2号などのレーダ衛星から照射された電波を評価するために設置されたものです。
両施設ともに、(株)松田鉄工所(周南市)の協力の下、製作しています。
施設には説明書きの看板もございます。是非足を運んでみてください。
↓↓↓ミラーアレイ↓↓↓
↓↓↓コーナーリフレクター↓↓↓
↓↓↓校正サイトの場所↓↓↓
衛星データ校正サイト設置式が常盤公園で開催されました
2021年3月27日
YUCARSでは、宇部市の協力の下、衛星データの校正サイトを常盤公園に設置し、その設置式が常盤公園で開催されました。
設置式には、山口大学岡学長および篠崎宇部市長も参列され、多くの報道陣の下、設置施設の一つであるミラーアレイの紹介が行われました。
衛星データは、今後、さらに観測データを取る頻度があがり、防災や農業、インフラ監視に活用できるため、衛星データの補正をしっかりして観測精度を高めることで、新たな衛星が打ちあがっていく好循環ができることが期待されています。
ミラーアレイについて説明するセンター長
設置式の様子
オープンデータアカデミー2021
2021年3月14日
今回で3回目のオープンデータアカデミー(宇部市宇宙教育推進協議会主催、宇部市教育委員会、YUCARS共催)。
本センターの長井センター長が講師で、対象は中学1・2年生です。
会場は、新型コロナウィルスの関係で、今年度は大学での開催はできず、宇部スタートアップのセミナー・コワーキングスペースをお借りしました。
来年度から宇部市では小中学生全員に情報端末が配布される予定で、小学校3年生以上はiPadが配布されます。
そこで、今回はiPadでできる宇宙教育!
GNSSやGoogleEarthを使用してオープンデータや位置情報に関するセミナーを開催しました。
参加した中学生も皆さん熱心に受講されていました。
宇部スタートアップのセミナー・コワーキングスペース。明るく開放感のある素敵なスペースでした。市の方がコロナ感染および飛沫防止対策もしっかりしてくださいました。
セミナーの様子。ソーシャルディスタンスを保ちながら。
来年度から一人1台貸し出されるiPadを使用しながら行いました。
高精度GNSSやiPadを用いた宝さがしを実施。突然の雨も止み、なんとか外で実施できました。
↑今回の募集チラシです
↓↓↓↓第2回オープンデータアカデミー2020の記事↓↓↓↓
↓↓↓↓第1回オープンデータアカデミー2019の記事↓↓↓↓
YUCARSでは今後も宇宙データを扱える人材育成に取り組んでまいります。
山口大学―ロンドン大学(UCL)共催のオンライン公開セミナー
2021年3月12日
山口大学―ロンドン大学(UCL)の共催で、オンライン公開セミナーが下記の通り開催されます。
共催:
ロンドン大学(IIDR)
災害リスク減災センター(Institute For Risk and Disaster Reduction(IIDR))
山口大学 応用衛星リモートセンシング研究センター(YUCARS)
山口大学 地域・防災減災センター(CLDPM)
日時: 令和3年3月12日(金曜日)18時~20時30分
*現時点で、ロンドンと9時間の時差があり、ロンドンは朝9:00からのスタートになります。
形式:オンラインシンポジュウム(Zoom)
内容:Cutting-Edge Technologies for A Disaster -Free Future
詳しくは、添付資料をご覧ください。
定員:先着 500人
参加費:無料(事前登録)
申込受付期間:令和3年3月12日(金)/定員になり次第締め切らせて頂きます
申込方法:
以下のサイトよりお申し込みください。
*参加者の(氏名 、メールアドレス、所属 、役職)をご記入ください。
*登録後、Zoomのアドレスが送られてきます。
奮ってご参加ください。
宇宙教育パネル展2020@宇部市図書館
2020年12月12日~2021年1月8日
今年も宇宙教育パネル展が2020年12月12日から2021年1月8日まで、宇部市宇宙教育推進委員会が主催で宇部市図書館1階の展示場で開催されます。
応用衛星リモートセンシング研究センター、長井正彦研究室、佐村俊和研究室の研究紹介パネルが展示されています。
今年は、宇部市教育委員会の方々が「三蜜を避けたコロナ対策」を心がけて展示をしてくださった、最先端の研究等が分かりやすく説明されたパネル展です。
パネルで説明されているコーナーリフレクターとミラーアレイの展示も12月25日から始めました!
是非お出かけください。
右はミラーアレイ、左はコーナーリフレクタ
(株)アクセルスペースと山口大学が「衛星データの利用・研究の推進」に関する基本協定書を締結
2020年12月4日
山口大学では、宇宙利用技術の研究拠点として本センターの長井センター長を核として、衛星コンステレーションの膨大な衛星データを利用することにより、災害や環境等に関する社会問題の解決を目指しています。
このたびの両機関で締結した基本協定書に基づき、両者は(1)研究開発に関すること。(2)人材育成に関すること。(3)産学連携活動に関すること。(4)その他、両機関が必要と認めること。など、多岐にわたり、連携協力を推進します。
山口大学が持つ衛星リモートセンシングの技術とアカデミアの専門性、アクセルスペースが持つ超小型人工衛星の開発製造・運用技術がタッグを組むことで、小型人工衛星の災害時利用など安全で安心できる社会の実現に向けて、日本、さらには世界の宇宙分野において大きな役割を果たしたいと考えています。
協定式でアクセルスペースとの協定における衛星データ利用に関する研究説明をする長井教授
協定式での様子(右:長井センター長、左:大澤副センター長)
アクセルスペースとの報道および新聞
2020年12月5日
アクセルスペース者との協定式の様子が各新聞社・テレビ局で取り扱われました。
センター長の長井教授のコメント等が載っています。
是非ご参照ください。
【日本経済新聞】
山口大とアクセルスペース、衛星データ利用で連携
【朝日新聞】
山口大とベンチャー企業が協定 衛星データ研究協力へ
【毎日新聞】
山口大と東京のベンチャー、衛星画像活用へ協定 データ解析、共同研究 /山口
【宇部日報】
衛星データの利用・研究で協定 山口大とアクセルスペース
【NHK】
山口大学が衛星画像活用へ協定
【tysテレビ山口】
山口大学・衛星データ使用で民間会社と共同研究へ(山口県)
【kry山口放送】
宇宙利用技術開発で山口大学が協定
第4回宇宙教育セミナーの参加者募集
2020年12月06日
今年もYUCARS共催で、宇宙教育セミナーが開催されます!
今年は、センター長の長井教授と、宇宙×スポーツで有名な慶応大学の神武先生、宇宙を舞台に研究をされている東大の新井先生が最新の宇宙技術やオープンデータ等をテーマに講演します。
日時:
令和2年12月6日(日曜日)13時~15時30分 開場12時30分
会場:
宇部市文化会館 3階 文化ホール(宇部市朝日町8番1号)
内容:
宇部市は宇宙の実験場~衛星データ利用の最前線~
講師 長井 正彦 氏
(山口大学大学院 教授 / 山口大学応用衛星リモートセンシング研究センター センター長)
スポーツテックを牽引する宇宙技術
講師 神武 直彦 氏
(慶應義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科 教授)
世界をよりよくするためのデータとSDGs(エスディージーズ)
講師 新井 亜弓 氏
(東京大学空間情報科学研究センター 特任研究員 / LIRNEasia リサーチフェロー )
定員:先着150人
参加費:無料
申込受付期間:令和2年12月3日(木曜日)まで
申込方法:
うべ電子申請サービスまたは、FAXでお申し込みください。
FAXでは、宇宙教育セミナー申し込みの旨と、参加者の(氏名 ・住所 ・年齢 ・電話番号)を、複数名参加希望の場合、全員の(氏名 ・住所 ・年齢 ・電話番号)をご記入ください。
※申し込み時に定員超過の場合のみご連絡しますので、連絡がない場合は直接会場にお越しください。
※講演において手話または介助などの支援が必要な人は、申込時にお知らせください。
申し込み:
お問合せ:
カンボジアの洪水を解析し、国際機関に提供しました
2020年11月05日
カンボジアでは10月初旬に始まった洪水により、首都プノンペンを含む19州71地区で被災者は19万3000人以上で、被災した4万8000世帯のうち3000世帯余りが現在も避難している状態にあり、大きな被害が出ています。
YUCARSでは、JAXAから提供されただいち2号の衛星データを使用して、カンボジアの洪水の解析を行い、その解析結果をセンチネルアジア(宇宙技術によるアジア太平洋地域の災害管理への貢献を目的として立ち上げられた国際協力プロジェクト)に提供しました。
図:カンボジアにおけるだいち2号を使用した浸水図
オンライン日本学術会議 in 山口「AI戦略の地方への展開-大学におけるデータサイエンス教育と地域連携」
2020年9月4日
新型コロナウイルスの影響により開催を延期しておりました、日本学術会議in山口 公開講演会「AI戦略の地方への展開 -大学におけるデータサイエンス教育と地域連携-」は、2020年9月27日(日)にオンライン開催することとなりました。
地方において、AI戦略はどのように展開し、実効化していけばよいか、その方向性や課題について、教育や科学の役割を中心に「講演会」が下記の内容で行われます。
開催日:2020年9月27日(日)12:50~ オンラインにて開催
主 催:日本学術会議
共 催:山口大学
後 援:山口県、宇部市、山口市、美祢市、周防大島町、長門市、防府市、萩市(順不同、予定を含む)
定 員:300名
参加費:無料 (だだし登録が必要)
参加申し込み:9月22日(火祝)までに以下のURL(もしくはチラシのバーコード)よりお申し込み下さい。*定員になり次第、締め切らせて頂きます
http://ds22.cc.yamaguchi-u.ac.jp/~ken-san/SCJ/
問い合わせ先:山口大学学術研究部研究推進課
TEL:083-933-5011 FAX:083-933-5810
E-mail:kenkyu@yamaguchi-u.ac.jp
【プログラム等】
<挨拶>
山極 壽一(日本学術会議会長、京都大学総長)、岡 正朗(山口大学長)
<講演>
「政府のAI戦略について」
佐藤 文一 内閣府大臣官房審議官(科学技術・イノベーション担当)
「大学におけるデータサイエンス教育と地域との連携
松野 浩嗣 山口大学理事・副学長(教育担当)
「AI医学研究教育-AISMEC:AIシステム医学医療研究教育センターの取組み」
浅井 義之 山口大学大学院医学系研究科教授
「AI(データサイエンス)の防災への活用:応用衛星リモートセンシング研究センターの取組み」
長井 正彦 山口大学大学院創成科学研究科教授
「AIを活用した農業」
仁科 弘重 日本学術会議第二部会員、愛媛大学理事
高山 弘太郎 日本学術会議連携会員、愛媛大学教授・豊橋技術科学大学教授
<閉会挨拶>
神谷 研二(日本学術会議中国・四国地区会議代表幹事、広島大学副学長)
近年の人工知能(AI)関連技術の進展はめざましく、社会課題の解決への積極的な活用が期待されます。政府は、AI利活用の環境整備・万策を、AI戦略として提示しています。地方において、これらをどのように展開し、実効化していけばよいか、その方向性や課題を、教育や科学の役割を中心に議論します。
JAXAコズミックカレッジの3講座を長井(裕美子)学術研究員が講師として担当しました
2020年8月1日、2日
当センターでは、地域貢献の一つとして宇部市の宇宙教育にも取り組んでおります。
その活動の一環として、宇部市および宇部市宇宙教育推進協議会が主催したJAXAコズミックカレッジの講師として長井(裕美子)学術研究員が講師を務めて、令和2年8月1日(土)、8月2日(日)に宇部図書館にて3講座を行いました。
1講座目は、「フィルムケースロケット」。小学生1、2年生とその保護者を対象にフィルムケースを使用し、発砲入浴剤を燃料の代わりとしてロケットを飛ばし、ロケットの飛ぶ仕組みを学習しました。
2講座目は「星砂を探そう」というタイトルで、小学生3、4年生とその保護者を対象に、砂の中から星砂を探して、星座絵を描きました。星砂の観察から砂浜の浸食や堆積、物質の循環について学習しました。
3講座目は「ペンシルロケットペーパークラフト」。小学生5,6年生が対象で、日本初の実験用ロケットであるペンシルロケットを紙で交錯し、大きさを体験し、ストローやランチャーを使ってより遠くに飛ばす方法を学習しました。
今年はコロナ下で、参加人数をとても限定し感染対策を徹底して行いました。そんな中、非常に熱心な子供達が参加してくれ、みんなで有意義な時間を過ごすことができました。
今後も、センターでは宇宙教育活動に取り組んでいく予定です。
令和2年度宇宙航空科学技術推進委託費に採択されました
2020年7月13日
長井センター長が申請した宇宙利用技術創出プログラム「衛星コンステレーション時代のAI画像解析のためのキャリブレーション手法の開発」が文部科学省の令和2年度宇宙航空科学技術推進委託費に採択されました。
宇宙航空科学技術推進委託費は、宇宙航空の利用を新たな分野で進めるに当たって端緒となる技術的課題にチャレンジする研究開発、宇宙航空開発利用の発展を支える人材育成等、宇宙航空開発利用の新たな可能性を開拓するための取組を行い、さらなる裾野拡大を目的としています。
その中の宇宙利用技術創出プログラムは、衛星から得られたデータ等(例:リモートセンシング情報や位置情報)の宇宙科学技術を活用し、異分野シーズ(航空科学技術(例:無人機等)、情報通信技術(例:IoT、ビッグデータ)、ロボット技術等)との融合による新たな宇宙利用技術に関する研究開発を行うことにより、環境、農業・漁業、防災、スポーツ、地理空間等の様々な分野における実用化につながる、新たな価値を提供する技術の創出を目指すものです。
プロジェクト期間は、令和5年3月までです。
2020年7月豪雨災害の解析
2020年7月05日
7月3日からの大雨により、九州をはじめ日本各地で豪雨災害が発生しました。犠牲になられた方に謹んでお悔やみを申し上げると共に、被害を受けられた皆さまに心よりお見舞い申し上げます。
山口大学応用衛星リモートセンシング研究センターは、JAXAや防災科学技術研究所と連携して、衛星データによる被害の検出を実施しています。
地球観測衛星による災害観測の国際的な枠組である国際災害チャータも発動され、長井センター長がプロジェクトマネージャに任命されました。世界中から提供される衛星データを、国内の関係機関へ提供する支援を行っています。
山口大学は、レーダ衛星による観測データから浸水域を推定し、数値標高データを用いて浸水の深さ(浸水深)の推定を、7月5日に公開しました。この解析結果は、防災科学技術研究所を通して、地方自治体などの利用者に提供されました。
図:熊本県球磨村および人吉市周辺の推定浸水深
国立研究開発法人防災科研技術研究所と包括連携・協力に関する協定書を締結しました
2020年3月19日
2020年3月19日(木)に、山口大学において、国立研究開発法人防災科学技術研究所と包括的な連携を行うことで合意し、包括連携・協力に関する協定書を締結しました。
本協定での主な取り組み項目は、次の通りです。
(1) 研究開発に関すること
(2) 人材育成に関すること
(3) 地域貢献および産学連携に関すること
(4) 国内外の機関等の連携に関すること
(5) その他、両機関が必要と認めること
特に、(1)の研究開発に関しては、応用衛星リモートセンシング研究センターでは、衛星リモートセンシング分野の防災への利用に関して世界レベルの研究を進めており、防災科研においても「対応力」の向上のための研究開発として、この分野に注力しているため、今回の協定を締結することによって、山口大学・防災科研の両者にとって大きなメリットがあると考えられます。
具体的には、内閣府「戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)」における「国家レジリエンス(防災・減災)の強化」にて、災害発生直後から衛星データ等を一元化し、いち早く被災状況を解析し、その結果を災害対応機関など(国レベルから市町村レベルなど)へ提供するという研究プロジェクトを防災科研が中心に進めており、センターもそのメンバーとして重要な役割を担っています。
この協定により、このプロジェクトがより進むとともに、「対応力」の向上に向けた研究開発のみならず、「予測力・予防力」「回復力」の向上につながる研究成果等の創造も期待できます。
今後も、防災科研との連携により様々な活動を行っていく予定です。
詳しい内容は、下記のHPをご参照ください。
【コロナ対策のため延期されました】「AI戦略の地方への展開」公開講演会で長井センター長が講演します
2020年3月21日
日本学術会議主催、山口大学共催で 日本学術会議in山口「AI戦略の地方への展開~大学におけるデータサイエンス教育と地方連携~AIは我々の生活をどう変えうるのか」公開講演会が、下記の内容で開催されます。
開催日:2020年3月21日(土)12:50~
会 場:山口大学共通教育講義棟1番教室
主 催:日本学術会議
共 催:山口大学
後 援:山口県、宇部市、山口市、美祢市、周防大島町、長門市、防府市、萩市
(順不同、予定を含む)
定 員:400名
参加費:無料
参加申し込み:下記HPより、3月16日(月)までにお申し込み下さい。
問い合わせ先:山口大学学術研究部研究推進課
TEL:083-933-5011 FAX:083-933-5810
E-mail:kenkyu@yamaguchi-u.ac.jp
【プログラム等】
<挨拶> 山極 壽一(日本学術会議会長、京都大学総長)、 岡 正朗(山口大学長)
<講演>
「政府のAI戦略について」 佐藤 文一 (内閣官房内閣審議官、内閣府大臣官房審議官併任)
「大学におけるデータサイエンス教育と地域との連携」 松野 浩嗣(山口大学大学院創成科学研究科教授
「Society5.0の推進に向けた山口県の取組について」 北村 敏克 (山口県総合企画部長)
「AI医学研究教育-AISMEC:AIシステム医学医療研究教育センターの取組み」 浅井 義之 (山口大学大学院医学系研究科教授)
「AIの防災への活用-応用衛星リモートセンシング研究センターの取組み」長井 正彦 (山口大学大学院創成科学研究科准教授)
「AIを活用した農業」 仁科 弘重 (日本学術会議第二部会員、愛媛大学理事)
高山 弘太郎 (日本学術会議連携会員、愛媛大学・豊橋技術科学大学教授)
<総合討論>
<閉会挨拶> 神谷 研二(日本学術会議中国・四国地区会議代表幹事、広島大学副学長)
近年の人工知能(AI)関連技術の進展はめざましく、社会課題の解決への積極的な活用が期待されます。政府は、AI利活用の環境整備・万策を、AI戦略として提示しています。地方において、これらをどのように展開し、実効化していけばよいか、その方向性や課題を、教育や科学の役割を中心に議論します。
「令和元年台風19号豪雨災害調査速報会」が開催されました
2019年12月17日
10月に発生した台風19号により、静岡県や新潟県、関東甲信・東北地方を中心に広範囲に河川氾濫や土砂災害等の甚大な被害が発生したことを受け、本学の教員が行った様々な調査・解析を、グローカル環境・防災学研究会主催、公益社団法人土木学会中国支部、そして本センターが後援で、工学部にて「令和元年台風19号豪雨災害調査速報会」が開催されました。本センターからも多くの先生が発表しました。
速報会の内容は以下の通りです。
【日時】 令和元年12月17日(火) 13:25~16:15 (受付12:50~)
【場所】 山口大学工学部 D11講義室
【参加費】 無料 (CPD認定申請中)
【プログラム】
13:25~13:30 開会挨拶
13:30~14:00 「2019年台風19号により発生した千曲川流域の洪水災害」
山本 晴彦 (山口大学大学院創成科学研究科・教授、本センターメンバー)
14:00~14:30 「台風19号による土砂災害~宮城県丸森町を中心として~」
鈴木 素之 (山口大学大学院創成科学研究科・教授、本センターメンバー)
14:30~15:00 「令和元年台風19号による河川災害」
赤松 良久(山口大学大学院創成科学研究科・准教授、本センターメンバー)
15:00~15:10 休憩
15:10~15:40 「令和元年台風19号による那珂川・久慈川の河川堤防の被災調査」
森 啓年 (山口大学大学院創成科学研究科・准教授)
15:40~16:10 「台風19号豪雨災害における衛星データ利用について」
長井 正彦(山口大学応用衛星リモートセンシング研究センター・センター長)
*インターネットにて発表
16:10~16:15 閉会挨拶
なお、このセミナーは、12月17日(火)18:10~19:00の「情報維新やまぐち」(NHK)で放映されました。
オープンデータアカデミー2019参加者募集
2019年12月07日
本センターが共催し、副センター長の長井先生が講師を務める「オープンデータアカデミー」(主催:宇部市宇宙教育推進協議会)が下記の内容で開催されます。
日時: 令和元年12月7日(土曜日) 10時〜12時 (受付9時30分〜)
会場:山口大学工学部 D講義棟 情報処理実習室 (宇部市常盤台二丁目16番1号)
対象者:中学生
定員:30名(先着順)
参加料:無料
持ち物:筆記用具、ノートなど
※パソコンは大学の設備を使用します。
スケジュール:
1. オープンデータ、宇宙データって何?
2. Google Earth Proを使ってみよう!
3. 衛星画像を使って世界旅行に出かけよう!
4. みんなのまちのポツンと一軒家を探そう!
申込方法:
参加者氏名・学校名・学年・保護者氏名・住所・電話番号を明記の上、うべ電子申請サービスまたは、電話かFAXでお申し込みください。
申込:
申込期限:2019年12月4日(水曜日)
申込・問い合わせ:宇部市教育委員会事務局 コミュニティスクール推進課
〒755-0027 宇部市港町一丁目11番30号
電話:0836-37-2780
FAX:0836-22-6071
詳しくは以下のHPをご参照ください
鳥取大学工学部附属地域安全工学センター(CRMSE)と研究協力協定を締結しました
2019年12月06日
12月6日(金)に、鳥取大学工学部附属地域安全工学センター(CRMSE)と本センターの間で、衛星データの防災利用を目的とした研究協力協定を締結しました。
この締結により、今後CEMSEとは災害時における衛星データ解析や災害対応について共同研究などを実施し、地域防災の強化を進めていきます。
写真:研究協力協定締結後の記念撮影@当センター
左:長井センター長、右:香川敬生CRMSEセンター長
本センターの清水先生の研究室に所属の学術研究員のプトゥ・エディ・ヤスティカさんが第5回岩の力学における若手研究者国際シンポジウムにおいて若手研究者優秀論文賞を受賞しました。
2019年12月01~03日
12月1日(日曜日)から3日(火曜日)、第5回岩の力学に関する若手研究者国際シンポジウム(岩の力学国際学会主催、本センターのメンバーである清水則一が実行委員長をされています)が沖縄コンベンションセンター(宜野湾市)で開催され、20か国から274名が参加されました。本シンポジウムは、岩の力学分野の若手研究者と技術者の国際的な研究交流の場として2008年から始まり、この度日本で初めて開催され、174編の論文が発表される過去最大規模となりました。
清水先生の研究室に所属の創成科学研究科学術研究員のプトゥ・エディ・ヤスティカさんは、「ヴィパヴァ川渓谷(スロベニア)における地すべり挙動の合成開口レーダによる時系列モニタリング」を発表し、若手研究者優秀論文賞を受賞しました。ヤスティカさんは、前回のシンポジウム(2017年、済州島)に続き、連続受賞となりました。
本研究は、カルスト地形研究の発祥の地として世界的に知られているヴィパヴァ川渓谷の地すべり等の斜面の変位挙動について、人工衛星に搭載された合成開口レーダを用いて広域的に観測し、現地の地形や地質等との関連を調査したものです。現地における地表調査と宇宙技術を融合し、地すべりの現状とそのメカニズムの解明を試みるチャレンジな内容が高く評価され、このたびの受賞となりました。なお、本研究はリュブリャナ大学(スロベニア)のヴェルボヴシェック准教授グループと清水教授グループとの国際共同研究の成果であり、本受賞を機に、共同研究がより一層進展することが期待されます。
写真:「第5回岩の力学に関する若手研究者国際シンポジウム」における若手交流会集合写真
若手研究者優秀論文賞を受賞したプトゥ・エディ・ヤスティカさん(右)と清水教授(左)
第3回 山口大学工学部ホームカミングデーで長井センター長が講演します
2019年11月16日
11月16日(土)10時から16時まで行われるホームカミングデーのイベント「現役教員による講演会(10時15分~11時半)」で、長井センター長が「山口大学発 宇宙データ利用の挑戦」と題して講演します。
詳しい内容は以下のHPをご参照ください。
1.日時: 令和元年11月16日(土曜日) 10時~16時
2.場所: 山口大学工学部 常盤キャンパス
3.交通: 公共交通機関のご利用にご協力ください。
自家用車でお越しの場合には、常盤祭係員の誘導にご協力ください。
イベント
10時 オープニングセレモニー
学部長挨拶、常盤工業会会長挨拶 @D棟1階 D11講義室
10時15分~11時30分
現役教員による講演会 @D棟1階 D11講義室
講師 長井正彦 准教授、応用衛星リモートセンシングセンター長
「山口大学発 宇宙データ利用の挑戦」
12時頃 (調整中) もちまき & 山口大学営業部長「ヤマミィ」との交流会
@常盤祭イベント会場
13時~14時 キャンパスツアー① 一般の方メイン
◆学生研究成果ポスター展示の学生による解説
◆山口大学おもしろプロジェクト・常盤工業会支援 採択ブース出展
学術資料展示館前集合
15時~16時 キャンパスツアー② 常盤工業会の方メイン
◆学生研究成果ポスター展示の学生による解説
◆山口大学おもしろプロジェクト・常盤工業会支援 採択ブース出展
学術資料展示館前集合
江口毅先生、長井センター長がインドネシアの学会でBEST PRESENTER賞を受賞しました。
2019年11月15日
当センター所属の江口毅先生、長井センター長が2019年11月14-15日にバリ/インドネシアで行われた"CORECTIJJSS 2019-International Conference on Sustainability Science and Management (ICSSM) Advanced Technology in Environmental Research-"にてBEST PRESENTER賞を受賞しました。
発表タイトルは"Detecting the Landslide Areas using Single Optical Sensor Image and Synthetic Aperture Radar Image"で、災害発生前の衛星画像が入手できない場合を想定した災害発生後のみの衛星画像による土砂災害検出手法について発表しました。
なお、大澤副センター長は、この学会の企画、立案、運営を担当されました。
授賞式の様子
清水則一教授が国際科学・技術・ヒューマニティ会議で基調講演及びリモートセンシング・海洋問題に関する国際シンポジウムで衛星リモートセンシングのトレーニングコースを実施しました
2019年11月14日
11月14日(木曜日)及び15日(金曜日)、バリ(インドネシア)において国際科学・技術・ヒューマニティ会議ICoSTH BALI2019(ウダヤナ大学主催、山口大学後援))が開催されました。本会議はウダヤナ大学が昨年から開催している文理融合の国際会議で、900名の参加者があり、3題の基調講演、8題の招待講演、353題の研究発表がありました。
本会議で、当センターの清水教授が基調講演を行いました。講演では、防災・環境問題に対する先端宇宙技術の応用研究の社会的重要性が述べられ、宇宙技術、特に合成開口レーダー(SAR)を用いたインドネシアにおける防災・環境課題の具体事例(スマラン市、ジャカルタ市、デンパサール市の地盤沈下、アグン火山活動)への取り組みが紹介されました。講演終了後、質疑応答が30分以上途切れることなく続き、同国での関心の高さが示されました。特に、現時点ではまだ一般に知られていないバリ島デンパサールの地盤沈下の現状を衛星レーダーによって検出し、近年、当該地域で多発する洪水との関係が示唆されたことには大きな反響があり、具体的な対策の提言が求められました。
また、清水教授の研究グループの学術研究員であるプトゥ・エディ・ヤスティカ博士及び本学理工学研究科博士後期課程のイ・ニョマン・スディ・パルワタさんが一般研究発表に参加し、ウダヤナ大学、インドネシア地理情報庁、バンドン工科大学らとの国際共同研究の成果を発表しました。
同日程で、リモートセンシング・海洋問題に関する国際シンポジウムが開催され、シンポジウムに先立ち、「衛星リモートセンシングに関するトレーニングコース」が実施され、インドネシア国内の多くの大学、研究機関から約40名が参加しました。清水教授は合成開口レーダーのデータ解析と洪水地域の検出及び地震時の変位検出に関するトレーニングを担当しました。本学メディア基盤センターの江口助教も、SARデータに基づく地すべり発生個所の検出に関して講義しました。
清水教授は本学とウダヤナ大学との重点連携大学事業(2017-2019年)を推進しており、このたびの講演、発表、講習はその事業の一環として実施したと同時に、昨年、両大学で締結した研究交流協定の具体的な成果としても評価されました。
また、本センターの副センター長であり、ウダヤナ大学リモートセンシング研究センター長の大澤先生は、この本会議、セミナーおよびトレーニング実施、また山口大学とウダヤナ大学との重点連携事業と研究交流に関して日ごろから多大な協力を行っております。
バリの民族衣装Kamenを身につけ基調講演する清水教授(ICOSTH 2019国際会議)
清水教授が担当したSAR(合成開口レーダー)の応用トレーニングコース(CORCT-IJJSS2019シンポジウム)
本センターの戦略アドバイザーの河村先生がキャリア教育講演会に登壇しました
2019年11月11日
本センターの戦略アドバイザーで客員准教授の河村先生が、宇部工業高校、黒石中学校、厚南中学校で開催されたキャリア教育講演会(宇部かたばみライオンズ、宇部市ユネスコ協会主催)のコーディネーター役で登壇しました。
講演会では、JAXAの藤田和央教授が「はやぶさ2 プロジェクトへの挑戦―りゅうぐうミッション報告」をテーマに講演し、河村先生との対談や、生徒の質疑応答などが行われ、生徒たちは未来につながる宇宙研究・開発の現座を理解し、困難に打ち勝って挑戦する姿に刺激を受けました。
この講演に関する記事が11月12日付の宇部日報に掲載されました。
台風19号の被害解析
2019年10月17日
台風19号で被災された皆様に心よりお見舞い申し上げます。
YUCARSでは、世界各国から衛星データを入手し、国際災害チャータ、センチネルアジア、SIP(戦略的イノベーション創造プログラム)、国内大規模災害ワーキンググループと連携して、衛星データ解析を実施し、国や研究機関、地方自治体にデータを提供しています。
長井センター長は、国際災害チャータのプロジェクトマネージャをつとめ、海外の宇宙機関と調整しながら、衛星データ取得の支援をおこなっています。
提供した災害解析図は下記の国際チャータのHPに掲載されています。
関連リンク
第5回GISフォーラム
2019年11月1日
令和元年11月1日(金)第5回GISフォーラムが、維新百年記念公園(山口県スポーツ文化センター2F視聴覚室)で開催されます。
プログラム等詳しい内容は、以下のHPをご参照ください。
センターからは、三浦房紀副学長、長井正彦センター長、山本晴彦教授が登壇します。
―プログラムー
令和元年11月1日(金)
13:00~17:00(受付 12:00~)
(1)講演会
①13:00~13:10(10 分) 開会挨拶
一般社団法人やまぐち GIS ひろば 理事長 三浦房紀 (山口大学副学長)
②13:10~14:10(60分) 基調講演
災害対応における宇宙データと G空間情報利用の挑戦
山口大学応用衛星リモートセンシング研究センター センター長 長井正彦
③14:10~14:40(30分) 講演
平成 30 年7月豪雨で被災して思う・・・一市民として、県職員として
山口県 長門農林水産事務所 所長 脇屋和久
④14:40~15:00(20分) 休憩
⑤15:00~15:50(50分) 招待講演
災害時におけるGIS の活用と課題 ~中越地震・中越沖地震時の経験より~
にいがた GIS 協議会 会長 坂井宏子 (株式会社ブレス 代表執行役員)
⑥15:50~16:50(60分) パネルディスカッション
~地域防災における GIS 利活用について~
コーディネータ:三浦房紀
パネリスト :長井正彦、脇屋和久、坂井宏子、山本晴彦(副理事長、山口大学教授)
⑦16:50~17:00(10 分) 閉会挨拶
副理事長 山本晴彦
※今回は、意見交換会は開催しません。
インドネシアの海洋ゴミデータに関する最新情報についてのセミナー
2019年10月31日
本校ともダブルディグリーで協定を結んでいるウダヤナ大学のFaculty of Marine Science and FisheriesでMarine Computation Laboratory長をされているI Gede Hendrawan氏によるインドネシアの海洋ゴミデータに関する最新情報についてのセミナー(Title: RECENT UPDATE OF MARINE DEBRIS DATA IN INDONESIA)が、センターのメンバーである朝位孝二教授主催で開催されました。
セミナーでは、海洋ゴミ排出が世界第二位であるインドネシアが抱える問題、環境や人への影響、経済的影響、特に海洋環境における影響についての説明があった。インドネシア政府の取組やインドネシアの海洋ゴミに関する様々な最新のモニタリングや評価に関する紹介が行われました。
開催の挨拶をする朝位教授
Hendrawan氏の講演
清水則一教授がボスニア・ヘルツェゴビナ国地盤工学会から名誉会員の称号を授与されました
2019年10月23日
10月23日(水曜日)から25日(金曜日)にサラエボ市(ボスニア・ヘルツェゴビナ国)で開催された「第4回アドリア海-バルカン地域における地すべりに関するシンポジウム、および、第9回地盤工学専門家会議」において、当センターの清水教授(創成科学研究科工学系学域社会建設工学分野)が同国地盤工学会から名誉会員の称号を授与されました。
清水教授は国際岩の力学会副総裁として2016年に同学会で招待講演を行って以来、同国の岩の力学や地盤工学の活動を支援し、また、同国トゥズラ(Tuzla)市の地下岩塩採取による広域的な大規模地盤沈下の監視に関して、トゥズラ大学のサビッド・ゼカン教授らと共同研究を実施し、多数の国際共著論文を発表してきました。そのような貢献が高く評価され、このたびの名誉会員授与となりました。
授与式では、マト・ウルヤレビッチ会長(バンニャ・ルカ大学教授)から記念のプレートと名誉会員証書が贈られました。授与式後、清水教授の共同研究を中心とした「宇宙技術を用いた地すべりの安全監視とバルカン地域との共同研究」と題する記念講演を行いました。
シンポジウム後、サラエボ市から約100㎞離れたトゥズラ市を訪問しました。同市では、古くから地下の岩塩層から塩水を汲み出し、塩を生産し、化学工業材料として利用してきました。その一方で、塩水採取によって数メートルの地盤沈下が広域的に生じ、市中心街を含む多くの建物、家屋などが被害を受け、市の環境が大きく変化しました。清水教授は、同市から地盤沈下の安全監視の協力依頼を受け、人工衛星に搭載された合成開口レーダを利用して広域的に観測を続けています。
トゥズラ市への訪問は2回目で、再会したヤスミン・イマボビッチ市長から、引き続き地盤沈下の安全監視の協力要請を受けました。訪問中には、地盤沈下に関する現地調査、県および市の技術者、地元エンジニア並びに大学教授らと意見交換、トゥズラ大学において特別講義を行いました。また、この度の訪問について地元メディアにも大きく取り上げられました。
トゥズラ市周辺では地滑り災害も多発しており、シンポジウムに参加された丸井英夫新潟大学名誉教授をはじめとする地すべり研究グループとともに、周辺の地すべり地を視察しました。
本年12月には地盤沈下の共同研究を実施している同国の若い教員が、3か月の期間、清水研究室で研究する予定です。
国際共同研究体制の強化と国際貢献について、今後益々の進展が期待されます。
名誉会員記念プレートと名誉会員証書を受ける清水教授(左)
トゥズラ市長(中央)と意見交換する清水教授(市長から左二人目)、丸井新潟大学名誉教授(清水教授の左隣)ら(写真:Copyright © 2019 Tuzlanski.ba)
第3回宇宙教育セミナーが行われました
2019年10月19日
第3回宇宙教育セミナーが、10月19日(土曜日)13時から工学部E棟41教室で、宇部市宇宙教育推進協議会主催、YUCARSと宇部市教育委員会が共催で行われました。
長井センター長の挨拶に始まり、
中村 信一先生(宇宙航空研究開発機構(JAXA) 追跡ネットワーク技術センター 主幹研究開発員)の『宇宙ゴミ問題を考えよう』では、最新のスペースデブリに関する内容を分かりやすく説明されていました。
本多 潔先生(中部大学工学部宇宙航空理工学科 教授/アジア工科大学院(AIT) 特別連携教授)の『宇宙からスマート農業』では、宇宙からの農地の管理やトラックの自動走行など、最新の農業に関する情報が紹介されました。
当センターの榊原 弘之先生(山口大学大学院創成科学研究科 教授)の『オープンデータ活用による地域課題の分析』では、今流行りのオープンデータの入手方法からフリーソフトを使用した解析方法、オープンデータを活用した地域の交通分析について詳しく紹介されました。
当日は96名もの方にお越し頂き、無事成功裏に終了することができました。
開催の挨拶をする長井センター長
スペースデブリの説明をされる中村先生
スマート農業について講演された本多先生
オープンデータの活用法について講演された榊原先生
教室がいっぱになるほど参加者に来てただけました
第3回宇宙教育セミナーの参加者募集
2019年10月19日
申込期限が延長しました!10月18日(金)15時までです!お誘いあわせの上、是非ご参加ください!
第3回宇宙教育セミナーが、宇部市宇宙教育推進協議会主催、YUCARSと宇部市教育委員会が共催で行われます。第1回は、三浦副学長、今村教授が、昨年度の第2回は、長井センター長と佐村准教授が講演されました。
今年度は本センターのメンバーである榊原教授が講演されます。また長井センター長が開会のあいさつをされる予定です。この他に、宇宙ゴミの分野の研究で中心的な役割を果たしているJAXAの研究者や、スマート農業に関する最先端の研究をされている研究者による講演が行われる予定です。
詳しい内容は以下の通りです。
【日時】平成31年10月19日(土曜日) 13時〜 (開場12時〜)
【演題】
講演1『宇宙ゴミ問題を考えよう』
講師:中村 信一氏(宇宙航空研究開発機構(JAXA) 追跡ネットワーク技術センター 主幹研究開発員)
講演2『宇宙からスマート農業』
講師:本多 潔氏(中部大学工学部宇宙航空理工学科 教授/アジア工科大学院(AIT) 特別連携教授)
講演3『オープンデータ活用による地域課題の分析』
講師:榊原 弘之氏(山口大学大学院創成科学研究科 教授/山口大学応用衛星リモートセンシング研究センター メンバー)
【場所】山口大学工学部 E講義棟4階 E41講義室(宇部市常盤台二丁目16番1号)
【定員】150名(先着順)
【参加費】無料
【申込方法】参加者全員の住所(市町名のみ)・氏名・年齢・電話番号を明記の上、うべ電子申請サービスまたはFAXでお申し込みください。
うべ電子サービス
※申し込み時に定員超過の場合のみご連絡しますので、連絡がない場合は直接会場にお越しください。
※手話、介助などの支援が必要な方は申込時にお知らせください。
【申込期限】平成31年10月15日(火曜日)→ 10月18日(金)15時まで
【問い合わせ・申し込み】
宇部市教育委員会事務局 コミュニティスクール推進課
【電話】0836-37-2780
【FAX】0836-22-6071
詳しくは宇部市のHPをご参照ください
宇部市HP
<テレビ放送>長井センター長が台風19号の被災地の被害状況について衛星画像を使って解説についてTV出演しました。
2019年10月15日16日
日 時:令和元年10月15日(火)18:10~/10月16日(水)7:40~
番組名:「情報維新やまぐち」(NHK)
出 演:応用衛星リモートセンシング研究センター長 長井 正彦 准教授
内 容:台風19号の被災地の被害状況について衛星画像を使って解説
*16日の放送は中国地方で放映されています。
<テレビ放送>赤松准教授が環境DNAを用いたオオサンショウウオの調査についてTV出演しました。
2019年10月15日
・日 時:令和元年10月15日(火)11:40~
番組名:「KRYニュース」KRY山口放送
・日 時:令和元年10月15日(火)18:15~
番組名:「KRYニュースライブ」KRY山口放送
出 演:創成科学研究科(工学) 赤松 良久 准教授
内 容:環境DNAを用いたオオサンショウウオの調査
さくらサイエンスプログラムを通じた国際学術交流
2019年10月13日
国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)さくらサイエンスプログラムの支援により、インド国立クルクシェトラ工科大学(NIT KKR)の教員1名と学生5名が山口大学に招聘されました。
大学訪問中には、YUCARSを訪れ、同センターの取り組みについて理解を深めまたほか、同センター所属の佐村俊和 准教授(工学部知能情報工学科)によるリモートセンシングデータ解析に関する講義や、山口 真悟教授(工学部知能情報工学科)とMOHD ANUARUDDIN B. AHMADON 助教(工学部知能情報工学科)による実際にデータを解析する実習も受講され、リモートセンシングデータ解析に対する理解を深めました。
宇宙教育パネル展
2019年10月4日~22日
宇部市図書館2階展示場で、宇宙教育パネル展が10月4日から22日まで開催されます。
応用衛星リモートセンシング研究センター、長井正彦研究室、佐村俊和研究室の研究紹介パネルが展示されています。
最先端の研究等が分かりやすく説明されたパネル展です。是非お出かけください。
*このHPには、宇宙教育セミナーについても載っています!
赤松良久准教授が2018年度工学教育賞を受賞しました
2019年9月13日
YUCARSのメンバーでもある赤松良久准教授が、2018年度工学教育賞(論文・論説部門)を受賞し、9月4日(水曜日)に開催された2019年度日本工学教育協会年次大会で表彰されました。
日本工学教育協会では、工学教育ならびに技術者教育等に対する先導的、革新的な試みによって、その発展に多大の影響と貢献を与えた業績を表彰するために、工学教育賞を制定しており、本年度は9件が選出されました。
赤松准教授の受賞題目は「AR(仮想現実)/MR(複合現実)を活用した河川・流域環境の教育ツールの開発」です。
河川環境教育のためのコンテンツとして、AR技術と3D模型を用いたコンテンツを開発するとともに、最先端のMR技術を用いた教育ツールを開発し、実教育において成果を上げていることが高く評価されました。
なお、検証実験などは山口県立宇部高等学校のスーパーサイエンスハイスクール(SSH)の授業の一環として行われました。
研究で開発された技術が、広く社会で活用できるよう今後の研究の発展が期待されます。
表彰式の様子
受賞した赤松准教授(写真右)と小豆畑茂氏(日本工学教育協会会長/写真左)
佐賀県、長崎県、福岡県をはじめとした九州北部で発生した災害において、国際防災チャータが発動し、センターでも解析を行いました
2019年8月30日
8月の前線に伴う大雨によって、長崎県、福岡県をはじめとした九州北部で災害が発生しました。
山口大学の応用衛星リモートセンシング研究センターは、災害時に宇宙データを利用しする国際的な枠組みのセンチネルアジアと国際災害チャータを発動し、解析を実施しています。
国際災害チャータにおいては、長井センター長がプロジェクトマネージャを担当しています。
JAXA、欧州宇宙機関、韓国航空宇宙研究員、カナダ宇宙庁、ドイツ航空宇宙センターからデータ提供をうけ、
大雨による洪水域や、オイルの流出などの被害検知を実施しています。
佐賀県における浸水域の検知(ALOS-2/PALSAR-2)
佐賀県におけるオイルの流出検知(KOMPSAT-5)
読売新聞に長井センター長のインタビュー記事が掲載されました
2019年8月30日
8月30日(金)の読売新聞8面に、読売広告西部企画・制作で長井センター長がインタビューされて作成された「山口で進む 衛星データを活用した 研究開発と新事業創出」というタイトルの広告記事が掲載された
山口大学、JAXA、山口県の3者協定で行われている衛星データ利用の山口モデルや、当センターの紹介、また今後の宇宙ビジネスについて書かれている。
JAXAコズミックカレッジの2講座をセンターの長井(裕美子)学術研究員が講師として担当しました
2019年7月27日
当センターでは、宇宙教育にも取り組んでおり、その一環として、宇部市および宇部市宇宙教育推進協議会が主催したJAXAコズミックカレッジの講師として長井(裕美子)学術研究員が講師を務めて、令和元年7月27日(土)に2講座を行いました。
1講座目は、「惑星モビールを作ってみよう!」というタイトルで、小学生1、2年生とその保護者を対象に惑星モビールを作りながら、太陽や地球その他の惑星の大きさの違いについて行いました。
2講座目は「バルーンロケットを飛ばそう!」というタイトルで、小学生3、4年生とその保護者を対象にスティックバルーンでロケットを作り、より遠くに飛ばす仕組みについて教えました。
今後も、センターでは宇宙教育活動に取り組んでいく予定です。
創成科学研究科清水則一教授がベトナムでJICAの中小企業・SDGsビジネス支援事業の基礎調査に参画しました
2019年7月21~24日
7月21(日曜日)から24日(水曜日)にベトナム(ハノイ)において、大学院創成科学研究科清水則一教授が、本年度採択された独立行政法人国際協力機構(JICA)の中小企業・SDGsビジネス支援事業「インフラ建設時の安全管理のための計測機器と警報システムに係る基礎調査」(提案者:(株)東横エルメス,アドバイザー:国際航業(株))の学術アドバイサーとして参画しました。
最初に、JICAベトナム事務所で本調査の目的と計画を説明し、現地調査について助言を受けました。その後、ベトナム交通・運輸省 交通・運輸科学技術院(Institute of Transport Science and Technology, Ministry of Transport)、同省 交通運輸建設品質管理局(Transport Construction Management & Quality Control Bureau, Ministry of Transport)、農業・農村開発省 災害管理局(Ministry of Agriculture and Rural Development Disaster Management Authority)、建設省 建設品質検査局(State Authority for Construction Quality Inspection, Ministry of Construction)などの政府機関を訪問し、建設とインフラ関連事業におけるモニタリングの重要性と提案事業の技術説明を行いました。また、ベトナムにおけるモニタリング実施状況と本事業への要望、さらに、モニタリングを必要とする現場についてヒアリングを行いました。
また、水資源大学(Thuyloi University)、ベトナム科学技術アカデミー地質科学院(Institute of Geological Sciences, Vietnam Academy of Science and Technology)、ハノイ鉱山地質大学(Hanoi University of Mining and Geology)の学術機関を訪問し、モニタリング技術に関する情報収集、意見交換だけでなく、アカデミックな立場からの今後の協力関係について議論しました。
今回の調査全般において、今年3月に山口大学(清水研究室)で学位を取得した水資源大学講師のNguyễn Trung Kiên(グエン チュン キエン)博士にご尽力いただきました。また、水資源大学ではTrinh Minh Thu(チン ミン トゥ)学長らと調査事業の協力に関する意見交換とともに、山口大学にKiên博士の学位取得に対する指導への感謝の意が示されました。
今後は9月に、より具体的な議論と調査を行い、11月に最終確認調査を実施します。その後、ハノイで開催される国際シンポジウム(JICA後援)で本事業に関係する技術成果を発表し、基礎調査を取りまとめる予定です。
ベトナム交通・運輸省 交通・運輸科学技術院のカン(Khang)院長ら幹部(左側)に説明する清水教授(右側奥かか2人目)
ベトナム農業・農村開発省 災害管理局でのヒアリング(右側中央ホアイ(Hoai)局長)
水資源大学における記念撮影(中央左:トゥ学長、中央右:清水教授、右側:事業調査日本チーム、左側:同大学地盤工学グループ、左から5人目キエン博士(山口大学修了))
清水副センター長らが香港特別行政区政府の土砂災害調査団とワークショップを開催しました
2019年5月13日
香港特別行政区政府土木開発局地盤技術部 Ken Ho(何 建生)副部長を代表とする土砂災害調査団5名が,5月13日(月)から15日(水)の日程で,当センターの副センター長の清水則一教授を訪問し,当センターの鈴木素之教授らと「斜面防災・減災に関するワークショップ」を開催しました。
ワークショップの1日目は,工学部キャンパスで学外の技術者,本学の留学生らも出席し,テーマにかかわる防災・減災の研究と実務について相互に発表するとともに,具体的なリスク管理の方法,対策工の設計などについて意見交換しました。
2日目は山口県総務部防災危機管理課を訪問し,山口県の災害対応の体制,総合防災情報ネットワークシステムなどの説明の後,通信管理室を見学し,午後からは平成21年に防府市を襲った土石流被災地の復興状況を土木建築部の案内で視察しました。
3日目は広島市に移動し,国土交通省中国地方整備局の災害対策室を訪問し,災害時の体制に加えて昨年の7月豪雨の被害状況とその時の対応について説明を受けました。午後からは平成30年7月豪雨に伴う呉市の土砂災害の被災状況を視察した後,このほど新設された中国地方整備局広島西部山系砂防事務所で今後の対策や日頃からの土砂災害減災の施策,工法について技術的,行政的な両観点から意見交換を行いました。
この度はHo副部長と清水教授の個人的なつながりから,香港側からの要請を受けて清水教授が山口県,国土交通省中国地方整備局の協力を得て企画し,香港行政府の公式訪問となりました。香港は急峻な斜面を切り開き都市が発展し,これまでもたびたび土砂災害が発生しているため,そのリスク管理,対策が喫緊の課題となっています。調査団には,次代を担う若い技術職員が3名参加し,大変熱心に質問している様子が印象的でした。ここにご協力くださいました関係各位に感謝申し上げます。
清水教授(左)とKen Ho 調査団長(右)
ワークショップで講演をされた鈴木教授
調査団のメンバー
国土交通省中国地方整備局における意見交換の様子(左側:中国地方整備局の方々,中央:(左)清水教授,(右)森准教授,右側:香港調査団メンバー5名)
「地域防災における宇宙データ利用シンポジウム」開催のお知らせ
2019年3月13日
災害対応、防災・減災分野に関して、宇宙データ利用への関心が高まっています。
衛星データ観測頻度の飛躍的な向上、SARデータの高分解能化、様々な地上の教師データや検証データによる衛星データの自動処理化を背景に、今、まさに宇宙データの利用が革新的に変わろうとしています。災害対応における衛星データの利活用は、衛星データソリューションビジネスにも深く関係しており、災害時の事例から様々なビジネス創出も考えられます。
このあたりの紹介をするために、山口大学応用衛星リモート衛星リモートセンシング研究センターは「地域防災における宇宙データ利用シンポジウム」を開催いたします。本シンポジウムでは、災害に直面する地域コミュニティーにおいて、衛星データを具体的にどのように利活用していけば良いのか、先進的な活動をされている専門家にお越し頂いて講演をして頂きます。
ご興味のある方は登録の上、ご参加ください。参加費は無料です。定員50名となりますので、申し込みはお早めに。応募が定員を超えた場合は、締め切り後、受講人数を調整させて頂きます。
申込み締めきり 3月8日(金)
日時: 2019年3月13日 10:00 – 16:00
場所: 山口県宇部市 国際ホテル宇部
司会:江口毅
10:00 開会挨拶(山口大学/副学長/三浦房紀)
10:10 1. 講演(山口大学/応用衛星リモートセンシング研究センター/副センター長/長井正彦)「地域防災における宇宙データ利用と活用」
10:30 2. 講演(ウダヤナ大学/海洋リモートセンシングセンター/センター長/大澤高浩)「衛星データを使用したインドネシアにおける災害モニタリング」
10:50 3. 講演(防災科学技術研究所/主任研究員/田口仁)「地理空間情報の共有・利活用に基づく災害対応を目指して ~災害時情報集約支援チーム(ISUT)の取り組み~」
11:10 4. 講演(ハワイ大学/University of Hawaii at Manoa/Prof. Tomoaki Miura)「Observing land surface dynamics with Himawari-8 hypertemporal data」
11:50 Lunch Break 昼休み
13:10 5. 講演(東京大学/空間情報科学研究センター/教授/柴崎亮介)「空間情報による災害対応への挑戦」
14:00 6. 講演(University of Hawaii/Professor/Karl Kim)「Satellites, Sensors, and Geospatial Technologies to Support Disaster Risk Reduction」
14:40 7. 講演(University of Hawaii at Hilo/Professor/Ryan L Perroy)「TBA」
15:20 8. 講演(アジア防災センター/研究員/池田誠)「アジア地域における防災のための宇宙技術の貢献」
15:40 開会挨拶(山口大学/副学長/三浦房紀)
申込み締めきり 3月8日(金)
お問い合わせ:
山口大学 応用衛星リモートセンシング研究センター 長井裕美子
yumikon@yamaguchi-u.ac.jp
<テレビ放送>本センターの鈴木素之教授が土石流サイクルと切迫度による新しいリスク評価についてTV出演しました。
2019年2月8日
1. 日 時:平成31年2月8日(金)18:10~19:00
番組名:「情報維新!やまぐち」(NHK)
2. 日 時:平成31年2月8日(金)18:15~19:00
番組名:「KRYニュースライブ」(KRY山口放送)
出演: 鈴木 素之 教授
<テレビ放送>本センターの赤松良久准教授が環境DNAを用いたヌートリア調査についてTV出演しました。
2019年1月15日
日 時:平成31年1月15日(火)15:50~19:00
番組名:「news every.」全国版(日本テレビ)
出演: 赤松 良久 准教授
清水副センター長が緊急調査団の総団長を務めた「2018年7月西日本豪雨災害合同調査報告会」が広島国際会議場で開催されました。
2018年12月10日
土木学会・地盤工学会 2018年7月西日本豪雨災害合同調査報告会が、12月10日に広島国際会議場で開催されました。
YUCARSの副センター長である清水教授が緊急調査団の総団長となり行われた調査の報告会で、司会は赤松先生、山口の報告は、山口グループ調査団の団長である鈴木先生が発表を行いました。
13:00~13:05 支部長挨拶 山口大学教授 清水 則一
13:05~13:10 調査団について 山口大学教授 中田 幸男
13:10~13:25 気象について 広島工業大学准教授 田中 健路
13:25~13:40 広島県の河川災害の状況と課題 広島大学教授 河原 能久
13:40~13:55 広島県の土砂災害について 広島大学教授 土田 孝
13:55~14:10 広島県の過去の災害との比較 広島工業大学教授 森脇 武夫
14:10~14:25 広島県呉市の災害について 呉工業高等専門学校教授 加納 誠二
14:25~14:40 広島県の橋梁災害について 広島大学助教 有尾 一郎
14:40~14:55 広島県の交通ネットワークの被害について 広島大学教授 藤原 章正
14:55~15:10 岡山県の河川災害の状況と課題 岡山大学教授 前野 詩朗
15:10~15:25 岡山県の土砂災害について 岡山大学教授 西村 伸一
15:25~15:40 山口県の災害 山口大学教授 鈴木 素之
15:40~16:00 質疑応答
16:00~16:30 記者会見及び質疑応答
600名近い参加者と多くのメディアが訪れました。
「衛星データソリューション災害対応アイデア創出ワークショップ」を開催します
2018年12月4日
山口大学応用衛星リモート衛星リモートセンシング研究センター(以下YUCARS)は、衛星データを利用した様々な先進的な研究や衛星データソリューションビジネスを目的とした様々活動を実施しています。
YUCARSの新規分野部門では、「宇宙データ利用イノベーション研究会」を立ち上げ、衛星データソリューションビジネスの創出を進めています。
宇宙データ利用イノベーション研究会は、慶應義塾大学大学院 システムデザイン・マネジメント研究科白坂研究室と連携し、衛星データソリューションを目的としたワークショップを実施します。
白坂研究室は、衛星データソリューションビジネスのためのアイデア創出手法を開発し様々なワークショップを実施しています。この手法を活用したワークショップを通じて災害対応のための衛星データビジネスの創出を行います。
参加希望の方は、下のURLまたはQRコードから申し込みください。
電子申請サービス(外部サイトへリンク)
日時:2018年12月4日(火)13時〜17時
会場:山口大学工学部総合研究棟8階 応用衛星リモートセンシング研究センター
共催:山口大学応用衛星リモートセンシング研究センター(YUCARS)/ 慶應大学SDM 白坂研究室
「オープンデータアカデミー」参加者募集
2018年12月2日
本センターが共催し、副センター長の長井先生が講師を務める「オープンデータアカデミー」(主催:宇部市宇宙教育推進協議会)が下記の内容で開催されます。
日時: 平成30年12月2日(日曜日) 10時〜12時 (受付9時30分〜)
会場:山口大学工学部 D講義棟 情報処理実習室 (宇部市常盤台二丁目16番1号)
対象者:中学生
定員:30名(先着順)
参加料:無料
持ち物:筆記用具、ノートなど
※パソコンは大学の設備を使用します。
スケジュール:
1.宇宙データって何?
2.オープンデータって何?
3.Google Earthでできること
4.地図にオープンデータを重ねてみよう
申込方法:
参加者全員の住所(市町名のみ)・氏名・年齢・電話番号を明記の上、うべ電子申請サービスまたはFAXでお申し込みください。
電子申請サービス(外部サイトへリンク)
※申し込み時に定員超過の場合のみご連絡しますので、連絡がない場合は直接会場にお越しください。
申込期限:
平成30年11月27日(火曜日)
申込・問い合わせ:
宇部市教育委員会事務局 コミュニティスクール推進課
〒755-0027 宇部市港町一丁目11番30号
電話:0836-37-2780
FAX:0836-22-6071
詳しくは以下のHPをご参照ください
当センターの清水副センター長の指導学生が「16th World Conference of the Associated Research Centers for the Urban Underground Space」においてYoung Inquirer Award (Engineering & Others)を受賞しました
2018年11月5日
11月5日(月)から7日(水)に香港において、ACUUS(Associated Research Centers for the Urban Underground Space)が主催する16th World Conferenceで、当センターの清水副センター長の指導学生の栃木茜さん(創成科学研究科博士前期課程建設環境系専攻2年)が、Young Inquirer Award (Engineering & Others)を受賞しました。
本会議は、都市の地下空間の利用に関して、建築、土木、経済など様々な分野の技術者、研究者、実務者、行政関係者らが2年に一度集い、研究やプロジェクトの成果について発表や情報交換を行います。今回は世界約20ヶ国から300名を超える参加者があり、16の基調講演とプロジェクト・一般報告に加え、選ばれた100を超える研究発表がありました。
受賞の対象となった栃木さんの研究論文は「ASSESSMENT OF IMPRESSIONS OF UNDERGROUND SPACES BASED ON QUESTIONNAIRES USING VIRTUAL REALITY IMAGES(バーチャルリアリティ画像を用いたアンケート調査に基づく地下空間に対する人々の印象評価)」で、共著者は、福岡大学の今泉暁音助教(本学博士後期課程修了)と当センターの副センター長の清水則一教授です。この研究では、地下空間デザインを支援することを目的にアンケート調査を実施し、デザイン要素として、地下空間の形、色彩、空間内部のテクスチャーを取り上げ、様々な形と色とテクスチャーで構成された地下空間を3次元バーチャルリアリティ画像で表現し、その印象をアンケート被験者に「快適な、わくわくする、退屈な」などの多数の形容詞で評価してもらい、集計した結果を分析して印象を表す形容詞とデザイン画像で構成される「知覚マップ」を作成します。作成された知覚マップは、コンセプトとなる印象を設定すると、それにふさわしいデザインが推奨され、地下空間デザインを系統的に行うことが可能となります。
本研究は、地下空間を対象としたデザインについて、これまでにない考え方と手法を提案し、将来の新しいデザイン手法の研究に大きく貢献するものと評価されました。今後、地下空間デザインが本学の特徴ある研究としてますます発展することが期待されます。
バンケットの席上で表彰を受けた栃木茜さん(左から二人目)と共著者の今泉暁音さん(中央)と清水教授(右から二人目)(左端:ACUUS会長のKaliampakos(カリアムパコス)教授、右端:学術委員会委員長Ling(リン)氏)
当センターの清水副センター長が衛星リモートセンシング技術で東欧諸国との連携を進めています
2018年10月9日
当センターの副センター長の清水則一教授(創成科学研究科)は,これまで,クロアチア,ボスニア・ヘルツェゴビナ,マケドニア,セルビア,スロベニアを訪問し,衛星リモートセンシング技術であるDInSAR(合成開口レーダ差分干渉法)による地盤変位監視技術の適用に関する共同研究を進めています。
このたび,9月7日(金)から13日(木)の日程でクロアチア,ハンガリー,ブルガリアの諸国を訪問しました。
クロアチアでは,国立地質調査研究所(ザグレブ市)において,地すべり監視に関する共同研究の成果について意見交換し,その後,本年3月に大規模崩壊した地すべり斜面(フルバツカ・コスタイニチャ村)を視察しました.
次に,ハンガリーでは,ブタペスト技術・経済大学で「宇宙技術による地盤・大規模構造物の変位監視」の題目で特別講演を行い,ブダペスト市内の地盤沈下や郊外の地すべりに対して,宇宙技術による変位監視の適用の可能性が議論されました。
そして,ブルガリアでは,ソフィア市で開催された「構造物と地盤の計測技術に関するワークショップ」で基調講演を行いました。ブルガリア国内では地すべりが多発し社会的にも大きな問題となっています.清水教授がこの度の講演のために特に実施した同国黒海沿岸の地すべり挙動のDInSAR解析結果を紹介したところ,大きな反響があり共同研究を進めることとなりました。
以上のように,衛星リモートセンシング技術を核とした東欧諸国との連携が着実に進展し,今後の成果が期待されます。
ブダペスト技術・経済大学の応用地質・地盤工学グループのメンバーと
(中央左 清水教授,一人おいて右 ハンガリー岩の力学会総裁 アコッシュ・トロク教授)
ブルガリア(ソフィア)における地盤計測ワークショップ
スロベニア・地盤工学会長 モイツァ・ターク博士(左)と清水教授(右)
地すべり現場での議論(クロアチア)
<テレビ放送>本センターの赤松准教授が環境DNAを用いたヌートリア分布調査に関してTV出演しました。
2018年10月27日
日 時:10月27日(土)10:25~
番組名:土曜NEWSファイル『CUBE』(TNCテレビ西日本)
出 演:山口大学大学院創成科学研究科工学系学域 赤松 良久 准教授
内 容:環境DNAを用いたヌートリア分布調査に関して
インドネシア・スラウェシ島地震の解析結果
2018年10月19日
YUCARSでは、インドネシアのスラウェシ島の地震において、ALOS2のデータ解析を行い、3時期のコヒーレンス解析により被害地域の検出を行いました。
センチネルアジアを通してインドネシアの防災機関に情報を提供しました。
解析の結果は、10月7日のNHKニュース7で紹介されました。
JAXAのWebページでも紹介されています。
本センターの清水副センター長が土木学会情報学システム開発賞を受賞しました
2018年10月18日
本センターの副センター長の清水則一教授が土木学会の土木情報学システム開発賞を受賞しました。この賞は、土木情報学における学術・技術の進歩、発展に顕著な貢献をなしたと認められたシステムを開発した研究者に授与され、清水教授らの「GPS自己相対単独測位システム」が対象となりました。
「GPS自己相対単独測位システム」は、一般に2台の受信機を用いて行うGPS高精度干渉法の精度(数mm)を維持しながら、1台の受信機で実施するGPSナビゲーションのような手軽さで、構造物や地盤の動的変位を3次元的に計測できる受信システムとソフトウェアを開発したもので、電源開発、国際航業、神戸大学との共同研究として実施しました。振動台で与えた小さな変位を本システムで計測しその妥当性を確認し、海上に浮かぶ石炭積み上げ桟橋に設置して台風時の挙動を計測して実用性を検証しています。
今後は、ダムや橋梁などのような大型構造物、高層建築や鉄塔などを対象として、常時及び非常時(台風、豪雨、地震時など)の挙動を監視することで、構造物の維持・管理や防災・減災に役立つことが期待されます。
なお、共同受賞者の柏柳正之博士(電源開発)と増成友宏博士(国際航業)はともに清水教授の研究室で博士の学位を取得、本システムは継続した共同研究開発の成果といえます。
「近年の豪雨災害に学ぶ防災・減災」に関する講演会
2018年10月16日
山口大学グローカル環境・防災学研究会主催、応用衛星リモートセンシング研究センターが共催で、以下の内容で「近年の豪雨災害に学ぶ防災・減災」に関する講演会が開催されます。
詳細は、以下のサイトをご覧ください。
主催:グローカル環境・防災学研究会
共催:山口大学・応用衛星リモートセンシング研究センター
場所:山口大学工学部D11
日時:2018年11月10日(土) 13:00〜17:30
参加費:無料(申し込み期限:11月5日)
注)土木学会CPD 申請中
【プログラム】
12:30〜 受付開始
------司会:赤松 良久 ------
13:00〜13:10 開会挨拶
13:10〜13:50 「災害対応における宇宙インフラ利用の挑戦」
長井 正彦(山口大学大学院創成科学研究科・准教授)
13:50〜14:30 「2度の九州北部豪雨から得た教訓」
矢野 真一郎(九州大学大学院工学研究院環境社会部門・教授)
14:30〜15:10 「西日本豪雨災害における愛媛県の被害の特徴」
森脇 亮(愛媛大学大学院理工学研究科・教授)
--休 憩(15:10〜15:30)--
15:30〜16:10 「西日本豪雨災害における岡山県の被害の特徴と課題」
前野 詩朗(岡山大学大学院環境生命科学研究科・教授)
16:10〜16:50 「西日本豪雨災害における広島県の被害について −「相乗型豪雨災害」とその特徴−」
土田 孝(広島大学大学院工学研究科・教授)
16:50〜17:20 質疑応答
17:20〜17:30 閉会挨拶
宇宙教育セミナーに関する記事
2018年10月14日
先日、当センターで共催し、山口大学工学部で行われた「宇宙教育セミナー」に関する記事が宇部日報に掲載されました。
当センターからは、長井副センター長が「暮らしの中に広く浸透している宇宙利用技術のこれから」、そして佐村准教授が「災害発生箇所把握のための衛星画像解析技術の開発に向けて」と題し講演しました。
130人もの方が聴講し大盛況に終わった旨が載っています。
<テレビ放送:NHKニュース7>本センターの副センター長の長井准教授がインドネシア地震についてTV出演しました。
2018年10月07日
日 時:10月7日(水)19:00~19:30
番組名:「NHKニュース7」
出 演:大学院創成科学研究科(工学)
(応用衛星リモートセンシング研究センター副センター長)
長井正彦 准教授
内 容:インドネシア地震について
防災シンポジウム~共に。防災アクション!~で三浦センター長がパネルディスカッションに登壇されます。
2018年9月18日
自分の命は自分で守るため、早期の防災情報の収集や自主避難なの重要性についての啓発、市民の皆さまへの情報伝達手段についてなど、防災意識の向上を図るため「周南市防災シンポジウム~共に。防災アクション!~」を周南市が開催します。
開催日時:平成30年10月13日(土曜日)
プログラム:
13時30分 開会
13時40分 講演 (講師:片田 敏孝教授)
15時15分 パネルディスカッション
・片田敏孝氏
・三浦房紀氏(山口大学副学長)
・松野浩嗣氏(山口大学大学院教授)
・周南市自主防災組織ネットワーク会長
・市長
16時30分 閉会
詳しい内容は、周南市のHPをご参照下さい。
北海道胆振東部地震のALOS2の解析結果(第一報)を出しました
2018年9月6日
北海道胆振東部地震で被災された皆様に対し、謹んでお見舞い申し上げます。
YUCARSでは、震災後に北海道胆振東部地震に関するALOS2のデータ解析を行い、センチネルアジアに地滑り検知をした結果を提供しました。
宇宙教育セミナーの参加者募集
2018年9月5日
宇宙教育セミナーが、宇部市宇宙教育推進協議会主催、YUCARSと宇部市教育委員会が共催で行われます。
本センターの長井副センター長と佐村先生が講演します。
詳しい内容は以下の通りです。
【日時】平成30年10月13日(土曜日) 13時〜 (開場12時〜)
【演題】
講演1『暮らしの中に広く浸透している宇宙利用技術のこれから』
講師:長井 正彦(山口大学大学院 准教授、山口大学応用衛星リモートセンシング研究センター 副センター長)
講演2『災害発生箇所把握のための衛星画像解析技術の開発に向けて』
講師:佐村 俊和(山口大学大学院 准教授、山口大学応用衛星リモートセンシング研究センター、JAXA主任研究開発員)
講演3『人はなぜ宙(そら)に惹かれるのか~宇宙と人をつなぐ138億年の不思議な旅~』
講師:縣 秀彦(自然科学研究機構国立天文台 准教授)
【場所】山口大学工学部 D講義棟1階 D11講義室(宇部市常盤台二丁目16番1号)
【定員】160名(先着順)
【参加費】無料
【申込方法】参加者全員の住所(市町名のみ)・氏名・年齢・電話番号を明記の上、うべ電子申請サービスまたはFAXでお申し込みください。
※申し込み時に定員超過の場合のみご連絡しますので、連絡がない場合は直接会場にお越しください。
※手話、介助などの支援が必要な方は申込時にお知らせください。
【申込期限】平成30年10月5日(金曜日)
【問い合わせ・申し込み】
宇部市教育委員会事務局 コミュニティスクール推進課
〒755-0027 宇部市港町一丁目11番30号
【電話】0836-37-2780
【FAX】0836-22-6071
詳しくは宇部市のHPをご参照ください
宇宙教育セミナーの参加者募集
2018年8月24日
三浦センター長が副会長、佐村准教授が委員を務める宇部市宇宙教育推進協議会は、YUCARSとJAXAがある宇部市の環境を活かして、宇宙を素材にした教育を推進し、科学技術に興味を持つ子供たちを育成して行くことを目的に、市が7月に立ち上げた協議会です。先日、8月24日(金)にこの協議会のキックオフミーティングが工学部で開かれました。
この会議は、NHK山口「情報維新!やまぐち」(8月24日18時半ごろ)で取り上げられました。
(テレビ放送に関するアーカイブ記事は、こちら)
また、この会議に関する記事が宇部日報(8月25日朝刊1面)に載りました。
なお、10月13日の宇宙教育セミナーは、長井副センター長と佐村准教授が講演を行う予定です。
YUCARSの活動がラオスの関係機関のHPで紹介されています。
2018年8月22日
先日、YUCARSで解析したラオスの洪水に関する解析結果が、現地の関係機関であるMekong River Commission(MRC)のホームページで紹介されています。
↓↓↓ 詳しくは以下のHPをご参照ください ↓↓↓
<テレビ放送>本センターの副センター長の長井准教授がTV出演しました
2018年8月8日
日 時:8月8日(水)18:10~19:00
番組名:「情報維新やまぐち」(NHK山口放送局)
出 演:大学院創成科学研究科(工学)
(応用衛星リモートセンシング研究センター副センター長)
長井正彦 准教授
内 容:応用衛星リモートセンシングの研究最前線
中国新聞に赤松准教授のインタビュー記事が掲載されました
2018年8月6日
8月6日の中国新聞防長路地方20ページ目に、土石流が起きた岩国市周南町獺越地区でのドローンを使用した調査結果についての赤松准教授のインタビュー記事が掲載されています。
<テレビ放送> 本センターの先生方が発表された平成30年西日本豪雨災害調査速報会が放映されました
2018年7月27日
日 時:7月27日(金)18:10~19:00
番組名:情報維新!やまぐち(NHK)
内 容:本日、本学工学部で開催された「平成30年西日本豪雨災害調査速報会 ~平成25年山口・島根豪雨災害から学ぶ~」について
朝日新聞に赤松准教授の豪雨災害の調査結果の記事が掲載されました
2018年7月26日
朝日新聞(大阪本社版)の7月26日朝刊1面に、西日本豪雨災害に関する赤松先生の調査結果が掲載されています。
<テレビ放送> 本センターの赤松准教授がTV出演しました
2018年7月25日
日 時:7月25日(水)18:10~19:00
番組名:「情報維新やまぐち」(NHK山口放送局)
出 演:大学院創成科学研究科(工学) 赤松良久 准教授
内 容:獺越地区の土石流・氾濫流シミュレーションに関して
<テレビ放送> 本センターの赤松准教授がTV出演しました
2018年7月12日
日時:7月12日(木)18:15~19:00
番組名:「KRYニュースライブ」(KRY山口放送)
出演:大学院創成科学研究科(工学) 赤松良久 准教授
内容:「岩国市の土砂災害現場の調査結果等について」
<テレビ放送> 本センターの鈴木素之教授がTV出演しました
2018年7月11日
日 時:7月11日(水)18:15~19:00
番組名:「Jチャンやまぐち」(山口朝日放送)
出 演:創成科学研究科(工学)鈴木素之教授
内 容:西日本豪雨の県内被害について
<テレビ放送> 本センターの赤松准教授がTV出演しました
2018年7月9日
日 時:7月9日(月)18:10~19:00
番組名:「情報維新!やまぐち」(NHK 山口放送局)
出 演:大学院創成科学研究科(工学系学域) 赤松良久 准教授
内 容:山口県の被災状況について
<テレビ放送> 本センターの赤松准教授がTV出演しました
2018年7月1日
日 時:7月1日(日)7:00~
番組名:「NHKニュース おはよう日本」(NHK総合)
出 演:大学院創成科学研究科(工学系学域) 赤松良久 准教授
内 容:水辺に広がる脅威、その正体は?
<テレビ放送> 本センター長の三浦教授も学術講演をした国際シンポジウムがテレビ放映されました
2018年6月25日
日 時:6月25日(月)18:15~19:00
番組名:「KRYニュースライブ」(KRY 山口放送)
内 容:イギリスで開催された-維新150周年記念国際シンポジウム- 安全・安心かつ持続可能な未来に向けての最新科学技術について
「-維新150周年記念国際シンポジウム- 安全・安心かつ持続可能な未来に向けての最新科学技術」開催されました
2018年6月22日
2018年は明治維新から150周年の記念すべき年です。幕末・明治期の未知の時代を切り開いた先人たちの偉業やその志と行動力を再認識し、未来へとつなぐ気運が、我が国において高まっております。
これを受け、山口大学は、ユニバーシティ・カレッジ・ロンドン(UCL)、鹿児島大学、在英国日本国大使館と共催で「-維新150周年記念国際シンポジウム-安全・安心かつ持続可能な未来に向けての最新科学技術」を開催しました。
今人類は地球規模の環境問題、大規模災害頻発など大きな課題と向き合っています。UCLで科学・技術を学び新しい日本創りの原動力となった、長州ファイブ、薩摩ナインティーンの精神を受け継いで、明治維新から150年となる記念の年に、明治維新と関係の深い3大学が連携して世界へ向けてメッセージを送ることは極めて意義深いことです。本シンポジウムでは、最新の宇宙科学技術、リモートセンシング技術、環境・防災技術をキーテクノロジーとして、安全で安心、かつ持続可能な人類社会を実現するための最新の研究動向に関し、日英の研究者が一般を対象に分かりやすく講演が行われました。本センターからは、センター長の三浦先生が学術講演のセッションで講演しました。
【日時】平成30年6月22日(金) 14:00~16:50(交流会17:00~19:00)
【場所】在英国日本国大使館(101-104 Piccadilly London W1J 7JT)
【プログラム】
12:30 受付開始(お茶席を別室にて設置しました)
14:00 - 14:30開会挨拶(在英国日本国大使館 岡田隆特命全権公使挨拶/林文部科学大臣メッセージ/UCL Lori Houlihan副学長挨拶/山口大学 岡正朗学長挨拶/鹿児島大学 前田芳實学長挨拶)
14:30 - 15:20 【基調講演】(David Alexander UCL Institute for Risk & Disaster Reduction教授/林裕子 山口大学大学院技術経営研究科特命教授)
15:20 - 15:40 ティーブレイク
15:40 - 16:40 【学術講演】 ( [学術講演]三浦房紀教授:山口大学副学長(国際連携担当)/中尾茂教授:鹿児島大学(島嶼火山、南西島弧地震火山観測所所長)/舘和夫技術参与:宇宙航空研究開発機構(JAXA)/Dr. Ilan Kelman:UCL Institute for Risk & Disaster Reduction)
16:40 - 16:50 総括・閉会挨拶(鹿児島大学 清原貞夫理事(教育担当))
17:00 - 19:00 交流会 (お茶席を別室にて設置)
【対象】企業関係者、研究者、一般の方
【主催】山口大学、University College London(UCL)、鹿児島大学、在英国日本国大使館
【後援】山口県、鹿児島県、日本学術振興会ロンドン研究連絡センター、山口日英協会、NPO法人 日英友好協会、国立研究開発法人 宇宙航空研究開発機構、ジェトロ・ロンドン事務所、一般財団法人 自治体国際化協会、 国際交流基金ロンドン文化センター
【協賛】日仏茶道交流会、株式会社田原陶兵衛工房(萩焼深川窯)、株式会社青松園
中村秀明教授らグループが土木学会賞の技術賞を受賞しました
2018年6月8日
6月8日(金)、山口県と本センターの中村秀明教授(創成科学研究科工学系学域)、徳山高等専門学校の田村隆弘教授、二宮純同客員教授、横浜国立大学の細田曉准教授らのグループが、土木技術の発展への顕著な貢献により、社会の発展に寄与したと認められる画期的な技術に対して贈られる「土木学会賞の技術賞」を受賞しました。
対象となった技術は、産官学が協働で開発した「山口県によるひび割れ抑制・品質確保システムの構築と展開」です。この技術は、施工状況把握チェックシートや施工記録データベースを活用しながら、コンクリートに発生するひび割れを分析し、それをフィードバックすることにより、発注者と設計、施工、製造業者、研究機関が協働で、ひび割れを抑制するものです。コンクリートに発生するひび割れを何とかしたいという技術者の熱意のもと開発されたこの技術は、コンクリート構造物のひび割れを抑制するだけでなく、品質向上にもつながることから全国的にも注目を集めています。
彰状と賞牌を前に記念撮影(左から細田曉横国大准教授、田村隆弘徳山高専教授、中村秀明山口大学教授、森若峰存山口県土木建築部長、二宮純徳山高専客員教授)
赤松良久准教授が平成29年度土木学会論文賞を受賞しました
2018年6月8日
本センターの赤松良久准教授(創成科学研究科工学系学域)が、平成29年度土木学会論文賞(教育分野)を受賞し、6月8日(金)に開催された平成30年度土木学会(公益社団法人、会員数約40,000人)総会で表彰されました。土木学会論文賞は、大正9年(1929年)に始まり今日まで90年以上も継続する歴史と権威のある賞で、「独創的な業績を挙げ、これが土木工学における学術・技術の進歩、発展に顕著な貢献をなしたと認められる論文の著者」に授与され、この度は7件選ばれました。共同受賞者は山口大学の乾 隆帝助教(特命)、同大学院生の河野誉仁さん、琉球大学の神谷大介准教授、サイバネットシステム株式会社の高田一樹氏です。
論文題目は「AR技術と3D模型を用いた河川流域環境に関する教育ツールの開発」です。これは、河川環境教育の新たな展開の一つとして、河川流域環境(地形、土地利用、水質、魚類生息などの情報)を俯瞰的にとらえることができるAR(拡張現実)技術とデジタル3Dモデルとを組み合わせた教材コンテンツを開発したもので、その効果を従来のポスターなどの紙ベースの教材と比べて、学習、教育上大きな効果があることを検証しました。
環境保全や環境教育に関する法律などが制定される中、河川環境の現状や課題は、専門家だけでなく、学生、また、一般市民や社会にも、広く理解されることが求められています。そのような背景のもと、本研究の取り組みは高く評価され、ARやVRなどの先端技術を土木教育分野へ導入することに大きく貢献するものとして論文賞が授与されました。
なお、検証実験などは山口県立宇部高等学校のスーパーサイエンスハイスクール(SSH)の授業の一環として行われました。研究で開発された技術が、広く社会で活用できるよう今後の研究の発展が期待されます。
木学会総会で表彰状と記念メダルを受け取った赤松准教授(中央)、神谷准教授(琉球大学、右)、高田氏(サイバネットシステム株式会社、左)
山口新聞に赤松准教授が紹介されています
2018年5月15日
5月15日付けの山口新聞に、やまぎん2017年度助成先紹介と題し、赤松先生の研究が紹介されています。
当センターの清水則一副センター長が、JSPS研究拠点形成事業「衛星リモートセンシングによる防災・環境に関する東南アジア研究・教育拠点の構築」においてインドネシアを訪問しました
2018年3月20日
3当センターの副センター長の清水則一教授(創成科学研究科(工学系))は、本学が推進するJSPS研究拠点形成事業「衛星リモートセンシングによる防災・環境に関する東南アジア研究・教育拠点の構築」(平成27~29年度)の一環で平成29年3月20日(月)から25日(土)の間、インドネシアを訪れ、2つの大学の3つの研究グループとともに研究セミナーおよび講義を実施し、今後の連携と拠点形成に関する議論を交わしました。
21日(火)・22日(水)は、バンドン工科大学(Institut Teknologi Bandung, ITB)を訪問し、地球科学技術学部の測地研究グループと衛星リモートセンシング技術を用いた広域地盤沈下監視について研究セミナーを行いました。また、両大学における研究結果を報告しあい、その妥当性や最新の計測結果について議論するとともに、相互の成果と研究の特徴を理解し、今後の協力・連携することを確認しました。また、同大学の鉱山開発研究グループおよび関係する鉱山技術者による研究セミナーも行い、広大な露天鉱山の長大斜面の安全監視に的を絞って研究成果を紹介し合いました。今後、インドネシアの鉱山をモデルケースとして取り上げ、共同研究を始めることが決まりました。
23日(木)は、ディポネグロ大学(Universitas Diponegoro, UNDIP)の教授らと宇宙技術による地表観測に関する意見交換を行い、その後、教員と学生に対して、清水教授が「宇宙技術を活用した地盤変位計測」の講義を英語で行いました。講義には120名を超える学部学生が集まり、質疑応答も活発に行われました。
24日(金)は、スマラン市の地盤沈下について調査を行いました。地盤沈下の激しい地域では、長期にわたる沈下により、家屋が地面に埋没し、崩壊は免れているものの住まいとして放棄されているケースがある一方で、今なお居住されている地域もあり、実態を明らかにして関係機関に報告し、改善を求めることが喫緊の課題であることが明らかになりました。今後も、ITB、UNDIP、ならびに、山口大学の3者が連携・協力して地盤沈下観測を継続することが重要であることが確認されました。
今回の訪問における研究セミナーおよび講義、現地調査の実施にあたっては、山口大学と昨年学術交流協定を結んだインドネシア地理空間情報庁(BIG)のHasanuddin Z Abidin長官、本学オフィスのあるウダヤナ大学に勤務する当センターの大澤高浩特命准教授らの支援により実現しました。また、研究結果の説明や調査に用いた研究成果の一部は、JAXAから提供されたデータによって得られたものです。関係各位に御礼申し上げます。
重点大学連携事業推進のため三浦房紀副学長、創成科学研究科の清水則一教授らがインドネシア・ウダヤナ大学を訪問しました
2018年3月1,2日
3月1日(木)、2日(金)に三浦房紀副学長(国際連携担当)、創成科学研究科工学系学域の清水則一教授ら3名が大澤高浩准教授(ウダヤナ大学・山口大学兼任)と共にウダヤナ大学を訪問し、同学のA.A. Raka Sudewi学長、I Nyoman Gde Antara学術研究担当副学長、I Putu Gede Adiatmika大学院研究長、NPG Suardana工学部長らと個別に会談し、大学間および大学院・学部連携などについて意見交換を行いました。
これまで、同大学とは、2007年に理工学研究科との部局間協定、2010年に大学間協定を結び、同大学構内に山口大学国際連携オフィスを設置、2010年からは、文部科学省・宇宙利用促進調整委託を受け、大学院博士前期課程においてリモートセンシングと環境科学を主専攻とするダブルディグリープログラムを実施しています。さらに、ダブルディグリープログラム修了者の博士後期課程進学の促進、最近では、本学工学部グローバル人材育成における学部学生の短期派遣、国際総合科学部学生の留学派遣が行われ、両大学の教育・研究の双方向の連携協力が展開しています。重点大学連携事業はこのような両大学の連携を一層図るために、特に「衛星リモートセンシング」をテーマに共同研究の推進、人材育成に取り組んでいます。
このたびの訪問では、ウダヤナ大学からの要請で、清水教授が土木工学を専攻する大学院生、学部生約70名を対象に特別講義「Displacement Monitoring Using Satellite Technology for Risk Management」を行い、自然災害や地盤安定の監視のための宇宙技術の最新の利用について多くの実例を挙げながら説明しました。事例には、インドネシアの広域地盤沈下や鉱山斜面の安定監視が含まれ、それらはウダヤナ大学から本学清水研究室に留学している二人の博士後期課程学生の成果のため、出席した学生は大きな関心を持ち活発な質問がありました。また、行事の合間を縫って、グローバル人材教育で留学している本学工学部2年生7名(社会建設工学科5名、応用化学科1名、知能情報工学科1名)と懇談しました。生活の違いにやや戸惑いを見せつつも、全員快活にプログラムに参加している様子でした。
その後、在デンパサール日本国総領事館総領事に表敬訪問を行いました。総領事らはすでに本学国際総合科学部からの3名の派遣留学生と面会し、学生の活発な様子をご覧になっていて、本学の取り組みを高く評価されました。
今回の訪問によって、本学とウダヤナ大学の連携は実質的に着実に進んでいることが確認され、本事業が本学の取り組む他の大学間国際連携のモデルとなることが一層期待されます。
創成科学研究科の清水則一教授がボスニア・ヘルツェゴビナでリモートセンシング技術による支援と交流を進めています
2017年11月
応用衛生リモートセンシング研究センター副所長で創成科学研究科工学系学域の清水則一教授がボスニア・ヘルツェゴビナのトゥズラ大学(University of Tuzla)に招聘され講演を行うとともに、学長、および、トゥズラ市長と会談し、今後の技術協力と学術交流について意見交換しました。
トゥズラ市は、古くから地下の岩塩層を流れる地下水を汲み上げて塩の生産を行っています。塩水汲み上げによる岩塩層の空洞化のため地盤沈下が生じ、市街地で地表面が最大で約15mも沈下するなど広域的な地盤沈下に悩まされてきました。大規模沈下により多くの建物が破壊されてきたため、塩水汲み上げが見直され徐々に沈下は小さくなり、2000年代には取水は取りやめられ、沈静化していることが2004~2007年の広域的なGPS観測で確認されていました。
清水教授は、昨年、ボスニア・ヘルツェゴビナを訪問した際にその状況を知り、その後の沈下挙動について、SAR(合成開口レーダー)衛星のデータを解析し、トゥズラ大学のサビッド・ゼカン(Sabid Zekan)教授とともに、トゥズラ市の広域的地盤沈下の現状を評価してきました。このたび、興味ある成果が得られ、現地調査と講演のため当地に招聘されました。
まず、11月15日に、ヤスミン・イマモヴィッチ(Jasmin Imamović)トゥズラ市長と会談するとともに、市長を含む市の幹部に、最新の沈下状況をブリーフィングしました。また、翌16日には、トゥズラ大学長のネルミナ・ハジグラヒッチ(Nermina Hadžigrahić)教授と会談し、このたびのゼカン教授との共同研究の成果や今後の学術交流について意見交換をしました。会談後は、土木、鉱山、地質工学に関連する学科の教員、学生、州政府の都市計画局幹部、さらに、首都サラエボなどの他都市からも大学教員、技術者などが150名以上の聴衆に対し、「衛星技術による地盤沈下と地すべり挙動の監視」と題する講演を行い、このたびのトゥズラ市の地盤沈下観測結果について主要関係者と意見交換を行いました。
清水教授のSAR解析の結果は、これまでのトゥズラ市地盤沈下の観測結果と整合し沈下は収束に向かっていて現時点では大きな問題はないものの、今後も継続した監視が必要であること、また、SAR解析が経済的にも実用的にも優れていることが理解され、今後の監視に対する協力体制の構築について議論が進みました。
今回の訪問は、地元のマスメディアにも注目され、2つのTV局からインタビューを受け市長、学長との会談、大学での講演について、2日にわたりニュースとして放映され、この話題に対する関心の高さがうかがわれます。
なお、上記の訪問に先立ち、隣国のセルビアの地盤工学会からも招聘を受け、11月13日にベオグラード(Belgrade)大学でブランコ・ボジック(Branko Bozic)工学部長と会談および学内で「GPSによる三次元地盤変位の精密連続計測の実現と国際推奨法の制定」と題する講演、また、翌14日にはシャバツ市で開催された第7回セルビア国際地盤工学会議で「地盤の安定評価手法としての衛星技術による変位モニタリングの実際」と題して基調講演を行い、今後の連携について意見交換しました。
セルビア、ボスニア・ヘルツェゴビナとも地すべりなど地盤災害発生地域が国内に広く分布しており、その監視に対する衛星技術の活用が今後注目され、山口大学が貢献できるものと思われます。
イマモヴィッチ トゥズラ市長(左端)、清水教授(右端)ゼカン教授(右から二人目)(写真:トゥズラRTV7放送局提供)
11月9、10日に応用衛星リモートセンシング研究センターの共催で日本写真測量学会秋季学術講演会が開催されます
2017年11月9日
日本写真測量学会の平成29年度秋季学術講演会は、11月9日~10日に山口県宇部市で開催されます。応用衛星リモートセンシング研究センターも共催しています。皆様のご参加をお待ちしております。
日本学術振興会研究拠点形成事業「衛星リモートセンシングによる防災・環境に関する東南アジア研究・教育拠点の構築のための国際シンポジウム」を開催しました
2017年10月17日、18日
本国際セミナーは、10月17日及び18日に、拠点形成事業の相手国(インドネシア、ベトナム、タイ、東ティモール)の拠点機関の代表者を招聘し、2年半の研究成果を報告するとともに、事業期間の残り半年でどのように共同研究、人材育成をまとめるかを議論し、情報科学の利用に関して情報の共有をするために行われた。
地元山口県の防災・環境関係者・情報関連企業にも参加を呼び掛け、衛星リモートセンシングの有効性を周知するとともに、実際の利用に適する出力方法(画像表示)についても検討が行われ、防災・環境以外の衛星リモートセンシングの利用についても活発な議論がされた。
<テレビ放送> 本センターの赤松准教授がTV出演しました
2017年9月21日
日 時:平成29年9月21日(木)18:10~
番組名:NHK「情報維新!やまぐち」
出演者:赤松良久 准教授
内 容:「環境DNAを用いたアユの資源量・動態の解明」について
創成科学研究科 清水則一教授が、平成29年度防災功労者内閣総理大臣表彰を受賞しました
2017年9月8日
創成科学研究科工学系学域の清水則一教授が、平成29年度防災功労者内閣総理大臣表彰を受賞し、9月8日(金)に首相官邸で安倍晋三内閣総理大臣から表彰されました。この賞は、『「防災の日」及び「防災週間」について』(昭和57 年5月11 日閣議了解)に基づき、災害時における人命救助や被害の拡大防止等の防災活動の実施、平時における防災思想の普及又は防災体制の整備の面で貢献し、特にその功績が顕著であると認められる団体又は個人を対象として表彰するものです。このたびは、7個人と38団体が受賞しました。
清水教授の受賞は、「災害の予測、防止、安全確認に不可欠な斜面、土砂災害、地震の防災にかかわる監視技術の高度化と普及のため、宇宙技術を活用したモニタリングシステムを開発し、地滑り、ダム、港湾、高速道路、鉄道、鉱山など全国300か所において利用され、このような先導的な取り組みが防災体制の整備に多大な貢献をしたこと。また、国際関係でも宇宙技術による監視方法の国際学会推奨法を制定し、先進的な防災安全監視に関する研究を行うとともに、国際学会の副総裁として、この分野の研究をリードし、防災技術の国際的普及や体制の整備に多大な貢献をしたこと。」などの功績によるものです。
9月19日(火)、岡正朗学長に清水教授から受賞の報告があり、岡学長からお祝いの言葉が述べられました。清水教授は「技術だけでなく、国際的な活動が併せて認められたことを嬉しく思います。」と語られ、懇談では受賞の経緯や多岐にわたる国際活動、実際に土砂崩れの予知に貢献した事例等について話が及びました。
本学は、応用衛星リモートセンシング研究センター(センター長:三浦房紀副学長)を今年2月に発足させ、JAXA(宇宙航空研究開発機構)、山口県と宇宙技術の防災への活用のために連携しています。また、「宇宙技術による防災」は、本学が取り組んでいる研究拠点形成事業(日本学術振興機構採択)の主テーマであり、三浦副学長の同表彰受賞(平成26年度)に続く今回の受賞により、本学のこのような取り組みの発展にも大いに弾みがつくものと期待されます。
安倍総理大臣から受賞者を代表して表彰状を受け取る下川悦郎鹿児島大学特任教授(起立者右から4人目が清水教授)
記念パーティにて(右から、菅義偉官房長官、清水教授、藤原広行防災科学研究所社会防災システム研究部門長、宮川典子文部科学大臣政務官)
JSPS研究拠点形成事業の新しい展開のために創成科学研究科の清水則一教授がベトナムを訪問しました
2017年8月28日〜31日
創成科学研究科工学系学域の清水則一教授は、応用リモートセンシング研究センターが中心となって実施しているJSPS研究拠点形成事業「衛星リモートセンシングによる防災・環境モニタリングに関する東南アジアにおける研究教育拠点形成」(代表者:三浦房紀山口大学副学長)のベトナムにおける新しい展開のため、8月28日(月)~31日(木)、ハノイを訪れ、3大学および2研究施設を訪問、ならびに、関連学会の要人と面会し、今後の連携について議論しました。
まず、すでに本学と学術交流協定を締結しているベトナム国立農業大学(Vietnam Notional University of Agriculture)の環境学科長のNgo The An教授と、研究拠点形成事業への協力と卒業生の山口大学大学院への進学について意見交換し、本年10月に本学で開催する研究拠点シンポジウムへAn教授を招へいすることになりました。
次に、水資源大学(Thuyloi University)を訪問しました。同学は、環境工学、水資源工学、土木工学、コンピュータサイエンス、機械工学、エネルギー工学など10学科、および国際教育と地理情報学に関する2つのセンターを有し、2万人を超える学生が学ぶベトナムを代表する大学です。現在、同学講師のNguyen Trung Kienさんがベトナム政府派遣博士留学生として本学の清水研究室で研究を進めています。まず最初に、Trinh Minh Thu副学長を訪問し今後の両大学の学術・人材交流について意見を交わし、今回の訪問を機に親密な関係を築くことを約束しました。また、同学地理情報学センターを訪ね、体系的かつ実践的に実施している衛星リモートセンシング教育の説明を受けました。
このほか、ハノイ市内の大学や研究所を訪問し、ベトナムの各学会関係者と、土砂災害、地盤防災に関わる安全監視手法に関して議論し、これからも連絡を取り会い交流を深めることとしました。
30日(水)には、水資源大学において同学主催、ベトナム地盤工学会、岩盤力学会共催の「斜面の安定評価の先進技術に関するセミナー」が開催され、清水教授が「斜面およびダム構造物の安全監視のための宇宙技術を利用した変位モニタリング」と題する基調講演を行いました。大学、学会、コンサルタントの研究者や技術者が100名近く出席し、予定時間を大幅に超える活発な質疑がありました。ベトナムにおいても、異常気象により、これまでに経験したことのない集中豪雨が頻発し地滑りなどの土砂災害の対策に苦慮しており、また、同時に洪水調整機能を持つダムの安全管理も課題となっており、本話題に対する関心の高さが示されました。
このセミナ-には、本学創成科学研究科工学系学域の鈴木素之教授も合流し「最近の日本の自然災害」を紹介し、また、Kienさんが博士研究の内容、さらに、山口大学から博士号を授与されたベトナム・フエ大学(山口大学学術交流協定校)のTran Thanh Nhan助教も研究成果発表を行い、交流が加速しました。
31日(木)には、ハノイ西100数10kmのホアビン、ソンラの県境にある地すべり地帯とベトナム第2の規模の水力発電ダムなど、水資源大学のメンバーとともに視察しました。今後の共同研究への発展などが期待されます。
清水則一教授がインドネシア・スマラン市を再訪しJSPS研究拠点形成事業を一層進展させました
2017年8月11日〜12日
創生科学研究科の清水則一教授は,応用リモートセンシング研究センター(CRASS)が中心となって実施している標記事業(代表者:三浦房紀副学長)について,バンドン工科大学(ITB)が実施しているインドネシア・スマラン市の広域地盤沈下のGPSによる変位計測研究に8月11,12日の両日参画しました.これは,今年3月にITBで行った山口大・ITB合同セミナーにおいて議論した連携課題を具体的に進展させることを目的として,ITBのHeri Andreas准教授の要請に応じて実施したものです.
清水研究室では,SAR衛星データを解析(DInSAR)してスマラン市の地盤沈下を観測しています. そこで、このワークショップでは、清水研究室でのDInSAR計測結果とGPS計測結果を合わせて評価することで、現地の地盤沈下状況を明らかにすることを目的としています注).当日は,DInSAR解析を研究テーマとしている本学博士後期課程の留学生Putu Edi Yastikaさん(インドネシア出身)も参加しました.現地計測の後,Andreas准教授と今後の共同研究の内容と進め方について意見交換しました.
一方,標記事業に関連して,本年3月に清水教授が特別講演を行った同市にあるインドネシア国立大学の名門ディポネゴロ大学(UNDIP)を再訪し,Awardin博士らと交流を深めました.UNDIPはスマラン市地盤沈下のGPS計測プロジェクトにおいてITBに協力しており,今後,山口大を含めた3大学による共同研究を進めることについて話し合いました.本研究拠点形成事業は,本年度がいよいよ最終年となり,宇宙技術による地盤変位計測に関する研究拠点づくりを具体的に進行させることができ,大きな成果が生まれることが期待されます.
なお,両大学からは10月に山口大学で開催する本事業の国際シンポジウムに出席して研究発表される予定です.
Diponegoro大学に設置したGPS基準点を囲んで(左からAndreas教授,Ediさん,清水教授)
沈下により水没した家屋(中央および左)とかさ上げにより水没を免れている家屋(右)(清水教授撮影)
今回のスマラン市地盤沈下の調査範囲(写真はGoogle Earth,青線は移動経路.東西30㎞×南北15㎞)
注)スマラン市はインドネシア・ジャワ島の五大都市のひとつで,164万人の人口を擁するジャワ中央州の首都です.市の北部の湾岸に沿って軟弱地盤が広がり,工業用水と生活用水の汲み上げにより地盤沈下が進行し社会問題となっています.
<テレビ放送> 本センターの赤松准教授がTV出演しました
2017年7月28日
日 時:7月28日(金) 18:15~
番組名:「KRYニュースライブ」(KRY)
出 演:創成科学研究科(工学系) 長井正彦教授、赤松良久准教授
内 容:「度重なる豪雨災害に対し山口大学での減災にむけた取り組み」
<テレビ放送> 本センターの先生方が発表した九州北部豪雨災害調査の速報会がTV出演しました
2017年7月21日
放送日時:7月21日(金)18:10~
番組名:「情報維新やまぐち」(NHK山口放送局)
内 容:本日開催の「平成29年7月九州北部豪雨災害調査の速報会」 について
<テレビ放送> 本センターの朝位孝二がTV出演しました
2017年7月11日
放送日時:7月11日(火)7:00前のニュースコーナー
番組名: 「グッド!モーニング」(テレビ朝日)
出 演:創成科学研究科 朝位孝二 教授
内容:福岡・大分水害について
<テレビ放送> 本センターの朝位孝二がTV出演しました
2017年7月10日
日 時:平成29年7月10日(月)18時15分~
番組名:tysテレビ山口「tysニュースタイム」
出 演:創成科学研究科 朝位孝二 教授
内 容:福岡・大分水害について
7月1日(土)に応用衛星リモートセンシング研究センターシンポジウムを開催します
2017年7月1日
山口大学応用衛星リモートセンシング研究センター公開シンポジウム
「宇宙・地理空間情報・ビッグデータ・IoT」による地方創生の新たなモデル
日時/平成29年7月1日(土) 13:00~15:00、場所/COCOLAND 山口・宇部(山口県宇部市上宇部75)、参加費/無料
- スケジュール-
1.開会挨拶/⼭⼝⼤学学⻑ 岡正朗
2.基調講演【13:05〜13:35】①宇宙産業ビジョンと地方創生/内閣府宇宙開発戦略推進事務局局⻑ 高田修三 氏、②日本の国土グランドデザインにおける宇宙政策と地方創生/山口大学客員准教授 河村建一 氏
3.講演【13:35〜14:50】① ImPACTプログラム「オンデマンド即時観測が可能な小型合成開口レーダ衛星システム」とその出口に向けて/慶應義塾大学教授 白坂成功 氏
②超⼩型衛星がもたらす新しい宇宙利⽤の幕開け/東京大学教授 中須賀真一 氏
③宇宙インフラ×G空間 -宇宙と地上⼀体となった総合戦略-/東京大学教授 柴崎亮介 ⽒
4.閉会挨拶/山口大学応用衛星リモートセンシング研究センターセンター⻑ 三浦房紀
(司会:山口大学応用衛星リモートセンシング研究センター副センター⻑ ⻑井正彦)
清水則一教授がバルカン諸国との連携を推進
2017年6月26日
社会建設工学科の清水則一教授は,昨年,バルカン半島のクロアチア,および,ボスニア・ヘルツェゴビナの地盤工学会から招へいされ,それぞれの地で開催された国際シンポジウムで基調講演を行い,地盤沈下や地すべりなどの監視に関連して衛星リモートセンシング技術を用いた両国との連携を始めている.
このたびは,同じくバルカン半島のマケドニアの地盤工学会の招へいを受け,6月26日に首都スコピエのSs. Cyril and Methodius University in Skopje(聖シリル・メソディウス大学)で,「Modern displacement monitoring using satellite technology (GPS and SAR) in rock and geotechnical engineering(衛星技術を用いた岩盤・地盤工学における変位モニタリング)」と題する特別講演を行い,マケドニアにおける地盤工学や防災の諸課題に対する衛星リモートセンシング技術適用の可能性について意見交換した.講演会は国際岩の力学会が後援し,マケドニアの国内グループのメンバーである大学,技術協会,企業,自治体関係者ら48名が参加し,活発な意見交換を行った.今後,上記の諸課題について連携して研究を進めることを約束した.
左からIgor博士,Moslavac教授(土木工学科長),Jovanovski教授(マケドニア地盤工学会長),一人おいて,清水教授,Vrkljanクロアチア元地盤工学会長,Pipn博士(マケドニア地盤工学会事務局長).中央は国際岩の力学会(ISRM)後援を示すサインボード
Putu Edi Yastika さん(理工学研究科博士後期課程)がYoung Scholars’ Symposium on Rock Mechanics においてOutstanding Oral Presentation Awardを受賞
2017年5月
岩の力学国際学会(International Society for Rock Mechanics: ISRM)が主催する第4回岩の力学若手研究者シンポジウム(ISRM 4th Young Scholars’ Symposium on Rock Mechanics) において、本学Putu Edi Yastika さんが表記賞を受賞した。本シンポジウムは、5月11、12日に済州島(韓国)で開催され、世界19か国から250名が参加した。
Ediさんは”Discussion on Procedure of Long-term Land Subsidence Monitoring be Multi-temporal DInSAR (Differential Interferometric Synthetic Aperture Rader)” (共著者は清水則一 創成科学研究科教授、応用衛星リモートセンシングセンター副センター長)と題する研究を発表し、約150件の研究発表(うち口頭発表108件)の中で最優秀発表として選ばれた。
この研究は、インドネシアのスマラン市で長年生じている広域的な地盤沈下を衛星合成開口レーダ(SAR)によって継続的に計測した内容で、異なるSAR衛星を用いて長期監視する方法を提案している。 今年3月に現地調査をした結果も紹介して、実務にSARをいかに用いるか、先端衛星技術と岩盤工学の視点を融合させた新しい点が高く評価された。 なお、この研究はJAXAからALOS、ALOS2のデータ提供を受けて実施したものである。
本シンポジウムでは、清水研究室から他に2名の博士後期留学生(I Nyoman Sudi Parwataさん、 Kien Nguyen Trunさん)と1名の日本人博士前期学生(天藤翔太さん)がいずれも口頭発表に選出され出席した。 なお、Ediさんと共にSudiさんも”Digital Elevation Model Generation by InSAR Based on ALOS-PALSAR Data in a Small Area Including Steep Slope of a Limestone Quarry”と題して、 JAXAから提供を受けたデータを用いた衛星リモートセンシングの応用研究を発表した。
第5回若手研究者シンポジウムは清水教授が委員長となり2019年に日本で開催される。
Outstanding Oral Presentation Awardを受賞したPutu Edi Yastikaさん(右、左はシンポジウム組織委員長のソウル大学Jeon教授)
応用衛星リモートセンシング研究センターの長井正彦准教授が、中国新聞でコラム「山大発 宇宙利用の道しるべ」を連載します
2017年4月
応用衛星リモートセンシング研究センターの長井正彦准教授(創成科学研究科)が中国新聞に寄稿し、1年間コラムを連載します。 『防長路』のコーナーに「山大発 宇宙利用の道しるべ」と題し、地球観測や衛星測位、リモートセンシングなど飛躍的に進歩を続ける宇宙技術や その利用について紹介します。コラムは毎月2回(原則第1、第3水曜日)、初回は4月5日(水)の28面に掲載されました。 是非ご覧ください。
掲載日/毎月第1・3水曜日(原則)
次回掲載予定日/5月17日(水)
※終回は来年3月で、計二十数回にわたり掲載予定
※平成30年も連載継続中!
【速報】応用衛星リモートセンシング研究センターで南米ペルーの洪水による被害情報を解析
2017年4月14日
南米ペルーでは、エルニーニョによる大雨で、太平洋側の地域を中心に、3月に入ってから各地で河川の氾濫や土石流、土砂崩れなどが起こり、道路の冠水、家屋の浸水・倒壊、橋梁の破損など、甚大な被害が発生しています。甚大な被害のあったペルーの国民の皆様には、心よりお見舞い申し上げます。
山口大学・応用衛星リモートセンシング研究センターでは、ペルーの国家防災庁(INDECI)とペルー航空宇宙局(CONIDA)と連携し、国際災害チャータ(https://www.disasterscharter.org/)から提供された衛星データを解析し、 洪水による被害状況を、現地機関に提供しています。
長井正彦准教授らが「環境に配慮した持続可能な農村開発に関する国際学会」で優秀論文賞を受賞
2017年2月25日
応用衛星リモートセンシング研究センターの長井正彦准教授(大学院創成科学研究科)らが「環境に配慮した持続可能な農村開発に関する国際学会 (International Journal of Environmental and Rural Development:ISERD)」に発表した論文が優秀論文賞を受賞し、2月25日にタイで開催された国際会議にて、授賞式と講演が行われました。この賞は、学会誌(International Journal of Environmental and Rural Development:IJERD)に掲載された論文の中から毎年贈られており、今年度は8報が選出されました。
受賞した論文は、ミャンマーのダウェイ経済特別区において、GPSによる住民の移動分析を行った研究であり、開発途上国における急速な経済発展と住民の生活環境変化の関係性が分かることにより住民の生活向上が期待されます。
JAXA「西日本衛星防災利用研究センター」の開所式が行われました
2017年2月9日
2月9日(木)、国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(JAXA)の西日本衛星防災利用研究センターの開所式が、河村建夫衆議院議員等をお招きし、奥村直樹JAXA理事長、村岡嗣政山口県知事、岡正朗学長が出席のもと、山口県産業技術センターにおいて行われました。
人口減少を克服し、将来にわたり成長力の確保を目指す「地方創生」の実質化に向けて、国・地方を挙げて本格的な取組が進められている中、東京一極集中を是正し、地方への新しい人の流れをつくる取組として、政府関係機関の移転が進められています。山口県内では3機関の移転が予定されていますが、このたびの開所は、そのトップを切って実施されたものです。
JAXAと本学は、平成17年度から、衛星画像解析とその防災・環境への活用について共同研究を開始しており、現在では、人文学部、教育学部、経済学部、理学部、工学部、農学部等の30人を超えるメンバーで、衛星画像データを活用した衛星リモートセンシング研究チームを組織し、防災、環境、情報科学、農業、経済等の様々な分野における衛星データの利用に関する研究を行っています。
特に、防災の分野では、衛星画像を速やかに解析し、その成果を、災害現場を抱える地方自治体に迅速に提供する仕組みの構築に積極的に取り組んでおり、昨年9月には、JAXA、山口県、および本学による「衛星データ利用・研究の推進に係る連携協力に関する基本協定」を締結し、このたびセンター開所式を迎えました。
今後は、山口県、JAXAと連携し、防災分野における衛星データの利活用方法等について検討を進めることにより、地元山口県の災害対応力を強化します。これを山口モデルとして、他大学、他自治体とも連携を進め、複数県にまたがる大規模な災害が発生した際にも対応できる体制の構築を目指します。
また、本学の今後の取組としては、これまで組織した研究チームを中心として様々な分野での応用研究を実施することにより、衛星リモートセンシング技術の向上に貢献し、さらに山口県産業技術センターおよび県内企業等との共同研究で得られる成果の実用化を図ることにより、地域経済の活性化に繋げます。また、外国人留学生等の受け入れ、国際共同研究の推進、人材育成を行い、国際連携の取組を強化していきます。さらに、これらの取組を、本学が得意とする知的財産分野と併せて推進し、地域課題の解決に積極的に取り組むことにより、地域の活性化、地方創生の実現に貢献していきます。
「山口大学応用衛星リモートセンシング研究センター」銘板除幕式を開催しました
2017年2月9日
2月9日(木)午後、常盤キャンパス総合研究棟8階において、「山口大学応用衛星リモートセンシング研究センター」銘板除幕式を開催し、関係者約100名が出席しました。
銘板除幕式では、始めに同研究センターの三浦房紀センター長より「衛星リモートセンシング(人工衛星を用いて宇宙から地球の表面の情報を収集・解析する技術)を用いた研究センターのミッションについて、地球規模の様々な課題に貢献して行きたい。」と挨拶があり、続いて内閣府特命担当大臣(宇宙政策)鶴保庸介氏からの祝電が披露された後、衆議院議員 河村建夫氏、国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(JAXA)理事長 奥村直樹氏、文部科学省研究開発局長 田中正朗氏、山口県知事 村岡嗣政氏、宇部市長 久保田后子氏そして本学岡正朗学長によって銘板の除幕が行われました。
お披露目された研究センター内には、昨年9月に締結したJAXAおよび山口県との三者協定に基づき、JAXAの「解析センター」が置かれ、今後もJAXAとの連携を深めるとともに、同研究センターの長井正彦副センター長(大学院創成科学研究科・准教授)の「宇宙利用工学研究室」を核とした特色ある教育研究活動を展開していきます。
なお同日午前中には、宇部市にある山口県産業技術センターにおいて、「JAXA西日本衛星防災利用研究センター」の開所記念式典が行われました。
(開所記念式典の様子はこちら http://www.yamaguchi-u.ac.jp/topics/2016/_5818.html)
【応用衛星リモートセンシング研究センターの概要】
同研究センターのミッション
1.衛星リモートセンシングを利用する世界水準の研究を推進する
2.この分野の幅広い知識と高度な技術を持つ人材の育成を行う
3.災害時にいち早く情報を解析し、安全で安心できる社会の実現に貢献する
4.これらの研究・人材育成を通じて地域産業の創出に寄与する
インド ビハール州政府水資源大臣一行が来学しました
2016年12月19日
12月19日(月曜日)に,インドのビハール州政府から,Rajeev Ranjan Singh水資源大臣兼計画・開発大臣をはじめ5名の政府関係者が工学部に来学され,意見交換が行われました。
ガンジス川中流域に位置する同州は肥沃な農地を有していますが,毎年洪水の猛威により引き起こされる被害に苦しんでおり,州政府は世界銀行からの援助を得て洪水対策の強化プロジェクトを推進されているところです。
この度の大臣一行の訪日は,日本の先進的な技術を学ぶことを目的としており,今村能之教授(本学大学研究推進機構先進科学イノベーション研究センター内,応用衛星リモートセンシング研究センター,元世界銀行)が世界銀行からの依頼を受け,企画しました。関係機関(国土交通省中国地方整備局岡山河川事務所,水災害・リスクマネジメント国際センター,東京大学生産技術研究所)に加え,防災及び水管理に関する先端的な研究を行っている本学への来訪となりました。
進士正人工学部長への表敬訪問の後,「防災及び水管理に関するイノベーション技術」と題したセミナーでは,三浦房紀国際連携担当副学長挨拶に始まり,今村教授のコーディネートにより6名の研究者による研究発表があり,同州政府関係者と活発な質疑応答が行われました。応用衛星リモートセンシング研究センターからは4名が研究発表を行い,三浦副学長(研究拠点長)からは県とJAXA及び本学の三社間協定により観測衛星データを防災に活用する取組について紹介があり,本学の同分野の研究に対して高い関心が示されました。
セミナーの発表者及びプログラムは以下のとおりです。
【モデレーター】
今村 能之(本学大学研究推進機構先進科学イノベーション研究センター内,応用衛星リモートセンシング研究センター)
【発表者:発表順】
三浦 房紀(国際連携担当副学長,大学院創成科学研究科・教授)
朝位 孝二(大学院創成科学研究科工学系学域社会建設工学分野・教授)
清水 則一(大学院創成科学研究科工学系学域社会建設工学分野・教授)
今岡 啓治(大学情報機構メディア基盤センター・准教授)
長井 正彦(大学院創成科学研究科工学系学域循環環境工学分野・准教授)
羽田野 袈裟義(大学院創成科学研究科工学系学域社会建設工学分野・教授)
常盤キャンパスで「宇宙セミナー」を開催しました
2016年11月20日
衛星データの利用、研究推進に関する協定を国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(JAXA)、山口県、本学の三者間で締結したことを記念して、11月20日(日)に常盤キャンパスにおいて「宇宙セミナー」を開催し、小、中、高校生、保護者等の約100名が参加しました。
冒頭、岡正朗学長から「本学として、衛星データを防災だけではなく、環境、農業、林業、経済等の分野でも活用していきたい。」と開会挨拶がありました。その後4件の講演があり、講演1では、JAXA衛星利用運用センター長の内藤一郎氏からJAXAの衛星画像データの技術について講演があり、衛星「だいち2号」が悪天候や夜でも画像データを収集できること、データにより森林の伐採箇所も把握できるため、ブラジル・アマゾンの森林の管理にも活用されていること等が紹介されました。
続いて講演2として三浦房紀国際連携担当副学長より、どのような画像データを活用し、防災対策、災害対策に繋げていくかについて、現在の研究の状況や展望が述べられました。
講演3では、国際宇宙ステーション(ISS)の日本実験棟「きぼう」での初の燃焼実験となる「ランダム分散液滴群の燃え広がりと群燃焼発現メカニズムの解明(Group Combustion)」の研究代表者である創成科学研究科 三上真人教授からISSでの実験や、地球での無重力実験、無重力体験の様子について写真や映像を交えながら紹介されました。講演3では、国際宇宙ステーション(ISS)の日本実験棟「きぼう」での初の燃焼実験となる「ランダム分散液滴群の燃え広がりと群燃焼発現メカニズムの解明(Group Combustion)」の研究代表者である創成科学研究科 三上真人教授からISSでの実験や、地球での無重力実験、無重力体験の様子について写真や映像を交えながら紹介されました。
最後の講演4では、時間学研究所所長 藤澤健太教授からブラックホールについて、特徴、誕生までのしくみや、本学が観測に使用している電波望遠鏡について説明がありました。
今回のセミナーでは、4つの講演がそれぞれ終了した後に、クイズタイムが設けられ、多く正解した参加者には、岡学長より賞品が手渡されました。最後に山口県総合企画部の大谷恒雄部長より閉会の挨拶があり、「県産業技術センターを拠点に、衛星画像データの活用や宇宙教育活動に取り組んでいきたい。」と今後の取組について述べられました。
参加者は宇宙に対する関心をより一層深めた様子で、本学としても宇宙に関する研究内容や取組を広く伝えることができ、大変有意義なセミナーとなりました。
山口大学後援による「第7回クロアチア地盤工学会会議」が開催されました
2016年11月10日〜12日
11月10日(木)~12日(土)、クロアチアの首都Zagreb(ザグレブ)の北東にある旧都Varazdin(ヴァラジュディン) において、地震、洪水、地すべりなどによる防災をテーマに開催された「第7回クロアチア地盤工学会会議」(後援:山口大学) にて、三浦房紀国際連携担当副学長(応用衛星リモートセンシングセンター長),創成科学研究科清水則一教授(同副センター長)が基調講演を、 また同研究科鈴木素之教授(同センター防災・環境研究部門長)が研究発表しました。
この会議は、クロアチア独立紛争終結後、3年に一度、当該分野の発展と諸外国との交流を目的として開催されるクロアチア国内最大規模のもので、 清水教授がクロアチアから協力依頼を受け山口大学が後援したものです。会議では、清水教授が国際岩の力学会副総裁として開会挨拶を行ったのち、三浦副学長、清水教授がそれぞれ「Application of satellite remote sensing to natural disaster management (自然災害マネジメントへの衛星リモートセンシングの応用)」、「Challenge of continuous spatio-temporal displacement monitoring in geotechnical engineering(地盤工学における時空間連続変位モニタリングの挑戦)」 と題して基調講演を行いました。
また一般セッションでは、鈴木教授(会議Scientific Committee委員)が熊本地震に関する最新の研究を、大学院創成科学研究科博士後期課程社会人学生の松木宏彰氏が広島土砂災害に関する研究成果をそれぞれ発表するとともに、 我が国の自然災害にかかわる世界でも先進的な研究や、本学の特徴ある衛星センシング技術の防災への応用研究を紹介し、同国との今後の共同研究の可能性についても議論されました。
本学の強み・特色ある研究を推進する研究拠点の一つとして認定された、応用衛星リモートセンシング研究センターの活動にも弾みがつくものと期待されます。
清水則一副センター長が第2回宇宙開発利用大賞(国土交通大臣賞)を受賞
2016年3月22日
写真:江島潔 国土交通大臣政務官(左)に表彰される清水則一教授(右)
当センターの副センター長である清水則一教授が、第2回宇宙開発利用大賞(国土交通大臣賞)を受賞し、3月22日(火)に一橋大学一橋記念会館において開催された授賞式で表彰されました。
本賞は内閣府の主催により、宇宙開発利用の推進において先導的な取組を行い大きな成果を収める等、我が国の宇宙開発利用の推進に多大な貢献をした優れた成功事例に対して、その栄誉を称えるものです。その中でも国土交通大臣賞は、国土の利用・保全、社会資本整備交通観光政策推進、気象業務の発達観点から特に顕著な功績があったと認められる事例に授与されるものです。受賞したのは、応募数107件の中で内閣総理大臣賞を始め9件で、受賞者の中で大学は山口大学だけでした。
受賞対象は「防災・減災用GNSS(※1)計測技術の開発と計測情報サービスの提供」で、地盤や構造物の変位を3次元で高精度に計測するための安価なGNSSセンサの開発、計測誤差処理技術の確立、WEBを用いた自動計測・配信システムの開発、GNSS計測変位情報のインターネットによるリアルタイム提供を実現したものです。その結果、斜面や地盤の防災・減災事業、高速道路の斜面監視、ダムや鉄道の維持管理、構造物の情報化施工等の多くの実務で適用されるようになりました。また、本基礎技術は国際学会が推奨する変位計測手法として認められ、世界各地で高品質な変位計測が実現されるようになりました。
なお、同賞はGPS変位計測技術を普及するために創設された、Shamen-net研究会と共同で受賞しました。
また、本技術開発に関連する研究により本学から多くの博士を輩出しており、本学が推進する、衛星リモートセンシング技術(※2)の防災・減災への応用とその国際展開に一層の弾みがつくものと期待されます。
※1 GNSS(Global Navigation Satellite System):GPSに代表される人工衛星によるナビゲーション・測位システムの総称。
※2 衛星リモートセンシング技術:人工衛星に専用の測定器(センサ)を載せ、地球を調べる技術のこと。
衛星リモートセンシング技術の防災・環境への応用に関する第一回山口大学・ウダヤナ大学共同研究セミナー
2015年5月25日、26日
山口大学およびウダヤナ大学の主催で、衛星リモートセンシング技術の防災・環境への応用に関する第一回国際共同研究セミナーが、平成27年5月25日(月)・26日(火)にインドネシアのウダヤナ大学スーディルマンキャンパス(デンパサール)において開催されました。
本学は、日本学術振興会「研究拠点形成事業(Core-to-Core Program)」の支援により、「衛星リモートセンシングによる防災・環境に関する東南アジア研究・教育拠点の構築」を進めています。
本セミナーは、本学の大学院理工学研究科とウダヤナ大学大学院環境科学コース、海洋科学リモートセンシングセンター(CReSOS)間におけるこれまでの人材育成活動を基盤とし、教育研究拠点としてさらなる機能強化を目的として開催されたものです。山口大学からは、大学院理工学研究科を中心とする部局横断型研究チームの代表であり、当該分野の第一人者である三浦房紀教授(兼、国際連携担当副学長))に加え、進士理工学研究科長をはじめ総勢15名の研究者が参加しました。一方、インドネシアからは、ウダヤナ大学の研究者の他、ブラビジャヤ大学および中央省庁7機関(国家防災庁、技術評価応用庁、航空宇宙局、気象気候物理庁、測量地図庁、エネルギー鉱物資源省および海洋水産庁)の専門家10名が参加しました。また、更なる研究・教育ネットワークの展開を鑑み、インドネシア以外の東南アジア5か国からの教育・研究機関(チュラロンコン大学(タイ)、ベトナム国立農業大学(ベトナム)、マレーシアプトラ大学(マレーシア)、科学技術省地震火山研究所(フィリピン)、および東チモール国立大学(東チモール))から5名の専門家も参加がありました。
本セミナーでは、合計21報の報告がなされ、火山噴火、津波、気象、土砂崩れ、海岸浸食などの特定の災害要因・現象に対する衛星リモートセンシングの応用事例などが示され、活発な議論が行われました。
また、参加者の協議により、具体的な共同研究の分科会のテーマ、チーム構成、およびチームリーダーが取りまとめられ、今後益々の展開が期待されます。
なお、本セミナーの様子は、地域新聞のバリポストにも掲載されました。
記事の日本語訳
[ウダヤナ大学・山口大学共同セミナー]
リモートセンシング技術の防災と環境への応用に関する第一回ウダヤナ大学・山口大学共同セミナーがデンパサールのウダヤナ大学大学院棟において2015年5月25日に開催された。そのイベントは、ウダヤナ大学のCReSOS (リモートセンシングおよび海洋科学センター)およびウダヤナ大学大学院環境科学修士プログラムにより開催された。(注:実際の主催者は、山口大学(大学院理工学研究科)とウダヤナ大学(大学院環境科学修士プログラム)である。)
ウダヤナ大学大学院環境科学修士プログラムのヘッドであるブディ・アルサ教授が、まず、本セミナーの参加者に対して歓迎のスピーチを行った。その中で、このセミナーが研究および教育に関して参加者全員の今後の連携の始まりおよび支援となることやウダヤナ大学大学院におけるリモートセンシングと防災の国際プログラムにおける継続発展に繋がることへの希望が述べられた。
正式なセレモニーの開始は、山口大学の副学長である三浦房紀教授やCReSOSのディレクターである田中佐教授とともに山口大学大学院理工学研究科長である進士教授により開始された。
彼の挨拶において、彼は、参加者すべてが、衛星リモートセンシング、特に防災や環境モニタリングへのその応用における知識を付焼くことが大変重要であると述べた。
セミナーは、2015年5月25日から26日までの2日間で行われ、40名以上が参加した。その参加者の内訳として、海外からは、山口大学からの研究者、東南アジアからの代表機関(タイ、ベトナム、フィリピン、マレーシア、東チモール)であった。一方、インドネシアの参加者は、ウダヤナ大学(UNUD)、技術評価応用庁(BPPT)、エネルギー鉱物資源省(ESDM)、測量地図庁(BIG)、海洋水産省(SEACORM)、 航空宇宙局(LAPAN)、気象気候物理庁(BMKG)、国家防災庁(BNPB)の国立(行政)機関およびリモートセンシング分野の他の機関であった。
この連携のアイデアを生み出したCReSOSのディレクターは、リモートセンシング技術の防災や環境モニタリングへの応用に関する研究成果を発表することは、将来新たな連携や研究プロジェクトを創り出す大きな機会になるであろうと述べた。
そのセミナーにおいて、ウダヤナ大学大学院環境科学修士プログラムの修了者や山口大学大学院の修了者も参加した。その中の数人は、現在、ウダヤナ大学で講師として働いていたり、ダブルディグリープログラムを終了し、現在山口大学大学院の博士課程在学中である。その中の一人であるA.Besse Rimbaさんは、“Speckle Reduction Approach for Detecting Flood Inundation Area by Using ALOS PALSAR Image”というタイトルで発表した。
インドネシア財務省財政均衡総局との連携に関する覚書(MOU)を締結
2015年3月17日
山口大学は、平成27年3月17日(火)に、インドネシア財務省財政均衡総局(Directorate General of Fiscal Balance; DGFB)と、衛星リモートセンシングの政策立案への応用分野や公共管理分野における人材育成、共同研究、奨学金支援に関して覚書を締結すると同時に、それを記念した連携強化に向けてのキックオフセミナーを開催した(3月17日及び18日・インドネシア財務省内にて)。
この覚書締結式は、財政均衡総局を代表してヘル・スビヤントロ地方政府能力・財政局長および、山口大学を代表して三浦房紀副学長(国際・地域連携担当)によって執り行われた。キックオフセミナーに関しては、総勢53名が参加した。山口大学からは三浦房紀副学長、田中佐教授(理工学研究科)、山下訓准教授(経済学部)ら、学部を越えた7名の教職員が参加し、関連分野の研究活動の発表を行い、聴講していた同省関係者と意見交換がなされた。
本学は、これまで文部科学省宇宙航空科学技術人材育成プログラム「大学院の国際連携による衛星リモートセンシングの人材育成」事業等により、本学大学院理工学研究科とインドネシア共和国ウダヤナ大学大学院修士課程環境コースダブルディグリープログラムを通じて、衛星リモートセンシングの高度利用と人材育成の強化を図ってきた。一方、経済学研究科も公共管理コース(修士課程)において、これまで多くの留学生(中央省庁官僚)を受け入れてきた。この度の覚書の締結により、ダブルディグリープログラムや山口大学大学院理工学研究科及び経済学研究科への更なる留学生の増加や共同研究の活性化が期待される。
三浦房紀副学長が平成26年防災功労者内閣総理大臣表彰を受賞
2013年9月10日
平成26年9月10日、三浦房紀副学長が、平成26年防災功労者内閣総理大臣表彰を受賞し、総理大臣官邸において表彰式が行われました。
この賞は、「『防災の日』及び『防災週間』について」に基づき、災害時における人命救助や被害の拡大防止等の防災活動の実施、平時における防災思想の普及又は防災体制の整備の面で貢献し、特にその功績が顕著であると認められる団体又は個人を対象として表彰するもので、三浦副学長は、災害時の情報の重要性を早くから認識し、平成13年より総務省中国総合通信局と共に災害時の防災情報システムの在り方の研究に取り組み、高齢者や障害者のような災害弱者の安全を守るための防災情報システムの開発を進めています。
さらに、平成21年からは宇宙航空研究開発機構(JAXA)と衛星リモートセンシング技術を用いた災害情報収集、処理、伝達に関する先進的な共同研究を行うとともに、平成25年に組織されたJAXAの「大規模災害衛星画像解析WG」の委員長を務めるなど、防災対策の推進に多大な貢献をしたことが高く評価され、このたび受賞となりました。
平成26年9月16日、岡学長に三浦副学長から受賞の報告があり、学長から「山口大学としても名誉なことだと捉えています。防災に関しては日本のみならず、世界でも注目を集めているところです。三浦副学長の今後の活躍を祈念します。」とお祝いと今後の活動に期待が述べられました。
また、三浦副学長は「このたびの受賞、心の底から嬉しく思っています。9月10日に首相官邸で授賞式がありましたが、その厳かさ、首相以下列席の方々を見て、大変な賞を頂いたと、改めて身の引き締まる思いでした。防災の研究は一人でできるものではありません。多くの方々とのこれまでの活動が評価されたものと思っています。今回の受賞を励みに、今後も一層安全で安心できる社会の実現に努力していきたいと思っています。」と語られました。
清水則一教授が国際岩の力学会副総裁に指名
2013年5月9日
理工学研究科の清水則一教授(社会建設工学専攻)が、去る5月9日(土)から13日(水)にカナダ・モントリオールにおいて開催された国際岩の力学会(International Society for Rock Mechanics)大会議において、2015-19年期の副総裁に指名されました。
国際岩の力学会(本部:リスボン,59加盟国,個人会員約7800人,147企業会員)は、ダム、トンネル、地下発電所などの建設、エネルギー・鉱物資源の開発、斜面崩壊・地震などの防災、および、建設・資源開発の環境問題にかかわる研究者と技術者などで構成される学会です。
清水教授は、これまでも国際岩の力学会の数々の国際シンポジウムで組織委員として会の運営に協力するとともに、学会技術委員会において、GPSによる岩盤変位計測手法について国際推奨法を制定し、さらに、昨年はISRM国際シンポジウムARMS8の組織委員長として、過去最大規模の会を開催し成功に導きました。これらの学術成果と学会への貢献が高く評価されたことから、このたび副総裁に指名されました。今後、国際学会の運営と研究・技術の発展に一層のリーダーシップを発揮することが期待されています。
「平成25年度宇宙科学技術推進調整委託費(宇宙航空科学技術人材育成プログラム)」に、理工学研究科(工学)三浦房紀教授らの事業が採択
2013年9月11日
文部科学省が募集した「平成25年度宇宙科学技術推進調整委託費(宇宙航空科学技術人材育成プログラム)」に、理工学研究科(工学)三浦房紀教授を代表として応募した事業が採択されました。
内容は以下の通りとなります。
【題目名】大学院の国際連携による衛星リモートセンシングの人材育成
【事業実施機関】山口大学
【事業代表者】三浦 房紀(理工学研究科 教授)
宇宙科学技術推進調整委託費は、衛星利用の裾野拡大を図るために、産学官の英知を幅広く活用して人工衛星に係る潜在的なユーザーや利用形態の開拓等を推進する事業であり,「宇宙航空科学技術人材育成プログラム」では,小中学生から大学院生まで、それぞれのレベルに応じた教材開発、実験機会の提供等を通じて、将来の宇宙航空に携わる人材の育成を目指します。
【本学の取組概要】
衛星リモートセンシングの技術は,広範囲にわたる環境変化のモニタリングや災害発生時の被害状況把握に有用であり,地球規模での環境や防災問題のみならず様々な問題の解決に有用とされています。
本学はインドネシアの国立ウダヤナ大学(UNUD)と学術交流協定を締結し,衛星リモートセンシングの基礎理論からその環境問題,防災問題への適用に関する講義をインターネットを通じて開講しており,衛星リモートセンシングに関する人材育成に実績を有しています。
本事業により,衛星リモートセンシングに関する教育プログラムの拡充,国際共同研究の実施を行い,国際的視野を有する高度技術者,研究者の育成に寄与してまいります。また、その一環として、大規模な災害が起こったときにはJAXAと協力して被災状況の画像を世界に提供し、国際貢献もしています。今年の山口県の豪雨災害も協力しており、山口大学のロゴが世界中の防災関係の人々に見られています。
【期間】3年間
【参考】文部科学省
http://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/25/08/1338668.htm
≪図の解説≫JAXAの衛星データ(PALSAR:合成開口レーダ)を用いて、東日本大震災で被災した大船渡市と陸前高田市の津波浸水域を求めた結果を、地理情報システムを用いて地図上に標示した例。
実際に浸水した地域をよく再現している。